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「いつかやりたい」の「いつか」は待っていても来ない。やるか、やらないか。それが問題だ。

南の島に移住したって話をすると、大体は(社交辞令で)こういうリアクションが返ってきます。

「奄美大島ってどこ?沖縄?」←惜しいけど違う
「すごい、よく決断したね」←漂う他人事感
「うらやましい!楽しそう!!」←とか言いつつ自分がすることはない
「いつか遊びに行きたい!」←どうぞ
「いいなー。いつかは田舎に移住とかしたいなー。」←どうぞ

そろそろどのパターンにも慣れてきてはいますが、毎回ちょっと違和感を感じるのが下2つの「いつかやりたい」系。

実際、移住したいとか、2拠点生活したいとかって方と出会うこともありますし、どこに移住したいと思っているかまでおおよそ定まっている話も聞くのですが。

結論からいうと、したいなら今からいつするか決めて動けばいいじゃん、と。待っていても、そんな都合の良い「いつか」は永遠に来ない気がしますけど

というわけで今回は、私が「いつかやりたかった」南の島暮らしを、

「じゃあ、いつやるか。今でしょ」(©林修先生)

と考え実現させたプロセスを誰かの何かの参考になればいいなと思いつつ振り返って書き綴ってみます。

移住を決断するまでの5つの思考プロセス

1.時間は戻らない

「いつか南の島で暮らしたい」を叶えるために、リタイアした60代以降とかで移住したとして。60過ぎたオッサンの自分が「あー、海で遊んだり島を満喫するなら若い頃に移住しちゃえば良かった」と思っても遅い。

もっといえば、「いつか南の島で暮らしたい」が叶わないまま、もう移住する体力も気力もなくなったりしたら救われない。

2.後悔が少ない決断は何か

時間は戻らない。

であれば、30代でリスクを取って移住して失敗した場合と、移住するリスクを取らず生活が安定した場合に。

50代くらいになって

「南の島、一回移住したけどダメだったんだよねー」っていう自分と、

「南の島、移住したかったけどこの歳になるとねー」っていう自分。

どちらの自分を受け入れられるか。

やらなかった後悔と、やって失敗した後悔では、どっちが後悔が少ないか。

3.安定とは何か、リスクとは何か

東京に、会社に、そのままいれば安定した生活が送れる。

…本当に?

現状のままであれば安定して、リスクがない?

安定とは?安定することがそもそも人生においてあり得るのか?逆に、リスクがない状況なんてあり得るのか?

どこにいてもリスクは背負うし、安定していると思っていたってその安定はいつでも崩れ得る砂上の楼閣ではないのか…?

であれば、現状や安定にこだわる理由はあるのだろうか…?

4.「いつかやりたい」ことを「今やらない理由」は何か

どうしてもできない理由はあるのか?(生活面、家族の問題、金銭面…etc.)

できない理由がないのであれば、「やりたい」と思いながら「やらない」のは何故なのか?

「やらない」正当な理由がないのであれば、やればいいのではないのか…?

5.「いつかやりたい」ことを「今からやる」ために何が必要か

移住先をリストアップし候補を定めること、移住先の候補地を調査する時間を確保すること、そのために仕事を辞めつつ収入を確保すること、家族の説得と妻の仕事の手配…。

やりたいことをやるために、何が必要か。そして必要なことで不可能なことがないか。

結局は「やるか、やらないか」それが問題だ。

「いつかやりたい」と時機を待っていても、誰かが絶好の「いつか」を与えてくれることはほぼないでしょう。だって、自分の人生なんだから。

だから、「今からやる」と腹を括って動き出すことでしか、「いつかやりたい」ことは実現できないのではないかと思います。

そして、自分が腹を括って動き出せば、周りの環境や状況が思ったより整ったり、応援してくれる人や相談に乗ってくれる人が出てくるものです。

私の場合、会社が制度を整えて働き続けられるようにしてくれたり、移住支援のプログラムで良い出会いがあったり、妻を迎え入れてくれる職場の方と出会うことができたり、移住に際して相談に乗ってくれる方がいたり…と、当初予想した以上に、いろいろな方の力を借りることにより、順調に移住を進めることができました。

一方で、妻は当時所属していた会社(UN○Xという美容室を首都圏で展開する会社)の不誠実な対応によって退職までに大変苦労しました。何かをやる、変えるという際にはこういうトラブルもつきものかもしれません。ただ、「やろう」と決めていたからこそ、それも乗り越えられたともいえます。

「いつかやりたい」ことは誰にでもあるもの。

でも人生は、自分に与えられている時間は限られています。

「いつかやりたい」ままにしておくことは、何もリスクを取っていないようで、実は「今やらない」という決断と、時間が過ぎ去っていくリスクを負っていることでもあるのかもしれない。

やるか、やらないか。結局はその決断が自分の人生と、限られた時間の使い方を決めていくのではないでしょうか。

この度は私のnoteをご覧いただき、本当にありがとうございます! これからも移住や働き方、南の島ってぶっちゃけどうなの?といった話をのんびりレポートしてまいります。 スキや感想のコメント投稿、サポートなどいただけると、とってもうれしいです。今後ともよろしくお願いします!