とまらない

考えごとが止まらない
気持ちは毎秒動いて流れていく
1つずつ整理したいのに
追いつく間もなく、風のように過ぎていく。
どうにかそれを、言葉にして
繋ぎとめておきたかった。
これは私の思考や気持ちのメモのようなもの。


これまで暮らしてきた実家、地元を
就職が決まり次第、出ていこうとしている。
これ以上ここに留まっているのは、
自分にとって何よりも毒だと
強く、強く実感させられたから。
良くも悪くも、過去の記憶が
あちこちに絡みついたこの町と
家に縛られる生活はとっくに限界だった。
出ていくなら今だと、そう決めたことは
正しいと思う。間違いない。

ただ引っかかっていることはいくつかある。
まずは、私がこの地元をでることで
今の当たり前、生活を手放すということ。
私は小さな頃からかなりのおばあちゃん子だ。
この人には全く傷つけられたことがない
と言ってしまうと嘘になるけど
それでも、家族の中で誰より自分を
救ってくれたのはおばあちゃんだった。
私は甘えてばかりだった。
出て行ったら、そんなおばあちゃんを
この家に置いていくことになる。
側にいなくなる寂しさはもちろんだけれど
おばあちゃんをここに残して大丈夫だろうか
という心配と申し訳なさもある。

そして地元にいる友達と会う頻度は
今よりぐっと減ってしまうんだろうな。
寂しくなった時、私はやっていけるのかな。
そして会う回数が減っても、
どれほど歳を重ねても
友達は友達のままで居てくれるだろうか
居てほしい、そんな不安。

そしてもう1つ、今淡く願っている希望も
手放すしかないこと。
それは、去年の秋に縁が切れてしまった
人たちとの再会だ。
救いようがなく最悪な別れ方だったけれど
今も結局、ずっと好きだ。
あの人ともう2度と会うことがないんだ
あの場所に行くこともないんだ
と思うと苦しくて、
もう死にたいと思うことすら何度もあった。
だからずっと捨てるに捨てられなかった。
私が地元にいる限り
縁が切れてしまったあの人たちに
いつか再会できるかもしれないという淡い期待。

だけどここを出て、物理的に離れたら
その希望はもっと厳しくなる。
たとえ帰省することがあったとしても
回数は少ないし、それならその機会には
昔からの友達に会いに行くだろう。
よっぽどの奇跡でも起きない限り
もう、あの人たちに会えることなどないんだ。
この地元を出ていく時が、本当の別れだと
覚悟を決め直さなければいけない。

決してあれを思い出なんて呼べない。

本当に死ぬまでこのままだとしたら
私たちに縁はあったのだろうか。
縁があったからあの人に出会えたんだろうけど
縁がなかったから通り過ぎていったんだろうか
それならどうして、

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最近になって
自分に見えている世界や視野はとても小さくて
狭かったなと思い知った日があった。
ずっと同じ土地で淡々と暮らしてきたから
未だ知らないものが、山ほどあることも
知らなかった。自覚していなかった。
途端に自分はちっぽけだなぁと思った。

元々去年から回復しきっていない心を
さらに消耗させてくるバイト。
大学卒業に直結する期末課題に
全く余裕のない就活、そして
「将来を定めなくちゃ」というプレッシャーに
忙殺されていた。
過去にも将来にも追い詰められていて
その繰り返しの毎日だった。
いつも何かが壊れそうで、それを必死に大事に
抱えている感覚があった。
心の奥底にある死にたさを抑えてきた。


だけどどんな時も忘れないでいたい。
毎日、自分が何をして生きていっても
自由だということ。
変えたければ変えていいし、
動きたければ動いていいということ。
そこに周りからの視線や小言は気にしなくていい。
変な人だと思われても、はみ出していい。
たとえば、引越しや転職など
そういう大きなことだけじゃなくて、
趣味をたった1つ増やしてみるだけでも
自分に見える世界は広がる。
そこから人との繋がりも新しく広げられるし
何より、自分で自分を楽しませることができる。
そういうものは何個だって持っていていい。
空の写真を撮ることだったり
自分好みの紅茶の味はなんだろうって
探してみたり。
そんな何気ない暮らしの中にも、視野を広げる
きっかけは転がっていたりする。

日常は、ただ生きてるだけじゃ地獄だ
その地獄を自分なりに面白がれるかどうか。
どんなに些細でも、
「これ深掘りしたら楽しそう」ってものを
どれほど見つけ出せるかにかかっているな
と思った。

どうせいつかは死ぬんだから
好きなものを好きなだけ、好きなように
やりきってから死にたいな
苦しさに耐えるだけ耐えて、それだけで
死んでいくなんて勿体ないかも。
ポジティブと死にたさが同居してる頭の中は
変な感じだ。



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