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【詩】マシュマロの摩擦熱

マシュマロが飛んでくる
私の心にぶつかる
私は答えて、堪えて、応える
甘い物と辛い物では甘い物をいつも選ぶのに、結局食べるのは辛い物ばかりだ、私の人生って物は
心がすり減って、悪い気持ちが消化されていく
内臓をピンク色に染めて、血は水色に染めて、私の中身を見てほしい
空っぽの頭の中身と、色鮮やかな体の中身
死にたい想いが届かないように私だけの言葉を使う
誤魔化しとか、演技とか、そんなんは要らない
嫌いな言葉をマシュマロにしてぶつけて欲しい
私に投げ付けて、全てを

スマホ二台もちを意味なくしようかな
そんな、なんて事ない思いつきが久しぶりで嬉しかった
いつも自分の内面の、自問自答しかしてないから
小さな貝殻が閉まっていく
それをこじ開ける
その繰り返し
風車の音が遠くから聴こえる
それをノイズで掻き消す
その繰り返し
小さなハートのキラメキシールを手の甲や腕や手首に貼っていた子供時代を思い出して
私に必要なのはそういう物かもしれないと思う
誰かが全て教えてくれればいいのに
その全ての言う通りに生きて、全てを終わらせるんだ、私の力で
まだ貼っていないシールの詰まった箱を、枕代わりにして、頭を乗せる
そして考える言葉は、誰かへのマシュマロなのかな、私へのマシュマロなのかな
甘い物を食べて生きたいな

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