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幼稚園のトラウマ 一日も登校出来ない息子

気がつけば今、小学校は春休みなんですね〜。息子が不登校児なので、学校行事には本当に疎い私ですw

息子は自閉スペクトラム症です。

不安感が常に強くて、恐怖や怒りの感情に支配される生活を送っています。助けて欲しい事はたくさんあるのに、自己肯定感もかなり低いので、他人から受ける指示や提案を受け入れる余裕もなく、人との関わりを拒絶しながら生きています。

そんな息子は、この春に小学校二年生になります。

でも、入学してから一日も登校した事はありません…

就園前の息子

2歳半の時に、子どもの発達相談を受けました。誰かから発達の遅れなどを指摘された事は一度もありませんでしたが、私は児童発達支援員として勤務経験があった事もあり、何か引っかかるものがあったのです。

落ち着きがなくて動き回る子で、言葉の発達も遅かった事もあって、念のために母子通所型の療育支援を週1日から受ける事になりました。3歳になる前の事です。

その後、年少さんの時には、母子分離型通所の療育支援に週5日ときっちり通わせて頂ける事が決まりました。少人数のクラスを専門性の高い先生方が手厚いサポートで支援して下さり、息子も毎日楽しく通っていました。安定して母子分離の時間が持てる事、毎日お友だちや先生との関わりが持てる事、息子にとって最良の環境であり、どんどんと成長する姿に驚きました。先生も大好きで、お友だちも大好き。そんな息子の様子を見ていると、自閉スペクトラム症だって大丈夫!何とかなる!と思えたものでした。今思えば、この時が一番、息子が輝いていたと思います。

幼稚園に入園したら…

1年間、母子分離型通所の療育支援に通わせて頂いた結果、年中さんからは幼稚園に通う力が付いたと判断されました。息子は確かに成長しましたが、精神面が不安定であったので、私は時期尚早だと感じ、療育支援の延長を願い出ましたが、処遇は覆りませんでした。

幼稚園は、複数の園を見学しましたが、数ある中でも、我が家の地域では珍しい2年保育で、かつ人数が少ない(各学年1クラスのみ)園ならば、集団が苦手な息子でも馴染みやすいのではと考え、入園を決定しました。こちらは公立の園でしたので、確実に加配(介助)の先生をつけて頂けるという事もあって入園しました。

入園前には、2歳半からの発達相談の記録、療育支援を受けていた記録などを事前に園に提出し、息子の様子を園長先生に相談したりもしました。心配しなくて大丈夫ですよ。と言う園長先生でしたが、息子の精神的な負荷を軽減させるために、まずは週2・3日程度の登園と決めました。

ですが、入園してから半年で、息子は登園拒否を始めました…

加配の先生がいるようでいない状態

息子に知的障害はありませんが、自閉症スペクトラム特有の認知機能の偏りがあり、言葉だけの指示では理解しづらい事があったり、定型発達児なら理解できる暗黙のルールなどが理解しづらく、集団生活では戸惑う事ばかりでした。

例え、つきっきりの介助が難しくても、加配(介助)の先生に見守ってもらったり、事前に説明を受けたりすれば、集団でも参加できる事が増えるので、加配申請をして受理されていたのですが、実際には息子にはほとんど加配の先生はついていませんでした。

理由は、他に大変な子がいるから。そう説明されたのを覚えています。

加配の先生が息子にしていた事

前述した通り、入園前にも事前に幼稚園側とも相談したり、息子の状態についての情報交換し続けていましたが、なかなか私や息子の想いは伝わりませんでした。

確かに、幼稚園は療育支援を受けるところではありませんので、専門性の高い対応は難しい事は承知しています。ただ、見守って声かけをしてもらったり、行動の前には事前に告知、または一斉指示の後に補足で説明をして欲しいと伝えていただけなのです…

それなのに、息子は大丈夫そうだから。一人だけ違う対応をするのは…と言われる事もありました。担任の先生が一人の園児を特別扱いするのは無理があると思いますが、こちらは加配申請をして受理されている園児です。加配の先生には適切なサポートをお願いしたかったのですが、残念ながら無理でした。

挙句の果てには、加配の先生は息子のサポートでは無く、注意をする担当のような存在となり、息子が出来ていない事ばかりを指摘する状態になっていました。

そんな事が続き、息子にとって先生は、僕を怒る人で助けてくれないと認識するようになり、誰にも頼れない環境に大きなストレスを受けて、みるみるうちに精神状態が悪化して異常行動を始め、登園拒否をするようになりました。

「幼稚園で受けた差別的配慮」についてはコチラの記事

息子の異常行動

幼稚園にて、助けてくれるはずの先生に助けてもらえず、ただ注意を受ける環境に、息子の自己肯定感はズタボロにされ、精神的に不安定な日々が続きました。

毎晩悪夢にうなされては泣き叫び、早朝に目が覚めると私の目を盗んでは、砂糖を食べたり、メープルシロップを直飲みしたり、唾を集めて靴の中に溜めたり、着ている洋服をハサミで切ったりと、今までの息子からは考えられないような異常な行動ばかりし始めました。

息子のあまりの変貌に驚き、私は幼稚園を休む事を即座に決めました。

退園しても傷ついた心は戻らない

幼稚園を休む事を決めてからも、幼稚園との連絡は取り合っていました。何とか息子の状態を理解して欲しいと思いましたが、やはり伝えるのが難しい状態でした。母である私からの言葉だけでは、どうしても理解してもらえない部分もあるのかと思い、ずっと受け続けている発達相談からも幼稚園に情報提供をしてもらったり、実際に幼稚園を視察してもらったりしました。

けれど、息子の傷ついた心は戻りません。

幼稚園が怖い。先生が怖い。

以前より精神科も受診していたので、医師に相談していましたが、どうしても幼稚園へは通う状態にはならず、退園する事を決めました。年中さんの1月でした。

入学してもなお…

退園して2年以上が経った今、やはり先生が怖い。学校に行けば怒られる。という強い不安や恐怖が息子を襲います。

入学式にも行けず、通学路も歩く事が出来ず、一日も登校できず、ほとんどの時間を自宅で生活する毎日を送っています。

あの時…と考えると、後悔する事がたくさんありますが、正直なところ、私なりに精一杯対応していましたので、あの時どうしていたら良かったのかは、今でも分かりません。

でも、息子が幼稚園での体験によって傷つけられたのは事実です。

幼稚園は、療育支援機関ではないですが、それでも発達障害児の入園を受け入れている以上、最低限の知識を持って、対応する事が望まれていると思うのです。

障害があっても無くても、誰もが安心して楽しく通える学びの場であって欲しいと心から願っています。

読んで下さり、ありがとうございます。 私と息子をサポートして下さったら泣いて喜びます。 全て、息子の将来のため、療育や学習、その他の活動資金として使わせて頂きたく思います。応援よろしくお願いいたします。