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【自然派ワイン×ミュージック#1】仏ナチュールを飲みながら垂れ流したい最高の曲5選

美味しいナチュラルワインを一人で家で飲むとき、みんなでワイワイ飲むとき、のお供におつまみだけじゃ何か物足りない。そう最高の音楽がスピーカーから流れてきたらもっと美味しくナチュールを味わえるはず。でも小洒落た食事やペアリングを提供するレストランやショップは多く存在しますが、適切な音楽を提案してくれる場所は限られている気もする。そこで、今回はワイン一本とそれにぴったりの5曲を紹介する回。是非、同じワインを購入して聴いてみよう。

Anders Frederik Steen, I guess this is what I would have said 2021

このくたびれたエチケットのワインはアンダース・フレデリック・スティーンの白。マゼルのヴォアニエとシャルドネを使用。黄金色。オレンジやマーマレードの柑橘系の香り。そしてチョークや、塩っぽい香りが後から漂ってくる。飲みやすいけども、複雑みもあり、熟れすぎたスモモを食べているかのよう。ほのかに胡椒やクミンの風味もあり優しいタンニンを感じられる。I guess this is what I would have saidは、若者にアドバイスをする衰えを知らない年長者の静かなる貫禄を表現しているのだろうか。

さてこのユニークなワインをより一層楽しむのにうってつけの曲たちを見ていこう。



1. HNNY / Spring

一曲目はムードのある低音の響きが深いHNNYの新曲。ディープハウス、ソウル、ジャズを感じるサウンドのバランスがこの重厚なワインをしっかり味わう手助けをしてくれる。部屋の明かりを落として、一人でゆっくり飲んでもいいし、大事な人と涼しい夕方くらにベランダでこの曲を聴きながらでも。割とどんなシチュエーションもいけそうなスェーデンの春の訪れを感じさせてくれるこの曲でまず一杯。



2. Alex Hamberger, Nailah Hunter, Cadmar Fitzhugh, Efajemue / Weather Under Water

上記の曲とだいぶ似たテイストになってしまったけど、ハープやベースのメロディーがかっこいいUSのジャズインスト。それぞれの演奏者の調和と軽快なメロディーの心地よさはこの力強いワインの印象にも負けない複雑さと爽快感を持ち合わせている。HNNYの曲でゆっくり一休みしたら、この曲をバックグラウンドにそろそろ晩御飯の準備に取り掛かろう。



3. Don Lifted, MadameFraankie / Golden (The Wait)

そしてちょっとチルいラップをこの辺で挟むと整う気がするということでこの選曲順。メンフィス出身のアーティスト。ゆっくりめのテンポにのせる落ち着いた声で、自分を信じること、両親の離婚と音楽を生業にしようとひたすら努力することなどについて歌う。Kid Cudiのサウンドやパフォーマンスに影響を受けているそう。グラスを片手に歌詞をスクロールしてみてほしい。アルバムの他の曲も日本のトラップの雰囲気あって良いのでぜひ。



4. Léa Sen / Luv Him (about u)

ロンドンを拠点にする若手シンガーと言ったらこの人。そういえばBoiler RoomがBarbican Centreで開催したイベントで歌っていたような。Radiohead、Miles Davis、ナルトのアニメのサントラがティーンの時に好きだったそう。弾き語りする彼女と一緒に歌いながら二杯目のおかわり。



5. Anja Ngozi / Burna Close

最後はこのlo-fiでジャズィーなロンドンの実験音楽。バーミンガム出身DJ。文句なしのダイナミックなサウンド。大学で環境系のエンジニアリングを勉強していたらしい。千鳥足で踊って今日は解散だ。

次回も美味しいワインと音楽で乾杯。



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