ドローンで植林?社会貢献への活用法3選!

こんにちは、あーモンドです。
本日は、近年ますます存在感が増してきた、ドローンにまつわる活用技術についてお話したいと思います。

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ドローンは 無人航空機 (UAV) とも呼ばれている、遠隔操作で制御できる航空機のことで、さまざまなセンサーやカメラを装備させ、上空からデータや画像を取得したり、プログラミングで動作方法を設定し、連動させて動かすことができます。
最近ではドローンにLEDライトを取りつけて自在に動かす、ドローンショーを行うなど、その活用性の幅の広さにより一層注目が集まっています。

その中でも、とりわけドローンの導入に積極的なのが、社会課題や環境保護活動の分野です。特に自然災害における捜索活動や救助活動、環境保護や災害対応へのデータ収集における活用事例は、皆さんも耳にしたことはあるかと思います。

今回は、その中でもとりわけユニークな活用事例を海外から2つ、日本から1つ詳しくご紹介したいと思います。


まず1つ目はZiplineというアメリカの企業です。
Ziplineは遠隔地や到達困難な地域への医療用品の配送を専門とする企業です。
こちらの企業では、自社でカスタムドローンを開発していて、往復で最大 160 km 飛行し、最大 1.75 kg の医療用品を運ぶことができます。 ドローンは固定翼の配送センターから打ち上げられ、30 分以内に所定の場所に配送することができます。これにより、今まで難しかった輸血や不足品を即座に補充することを可能にするため、物資や医療用品を遠隔地に配送する方法に革命をもたらす技術と評価を得ています。
すでにアフリカのいくつかの国でサービスを開始していて、今まで医療が広まりにくかった農村地域にワクチンを届けたりと、多くの地域の医療課題に貢献しています。


2つ目の取り組みはBioCarbon Engineeringという、森林再生の取り組みにドローン技術を使用することを専門とする、イギリスを拠点とする会社です。彼らは、自然災害によって伐採または破壊された地域に木を植えることができるドローン システムを開発しました。
このドローンは、指定地域の上空を飛行して、高解像度の 3D 画像を使用して地図を作成することができ、 このデータを用いて、植林に最適な場所に、実際に木の苗を植えることができるそうです。 木の苗には栄養豊富な土壌混合物を含む生分解性の植木ポッドを使っていて、このドローンを使用すると、なんと1 日で最大 10万本分の木の苗を植えることができるそうです。
BioCarbon Engineering のドローン システムは、広大な地域を迅速かつ効率的に再植林するのに役立つため、人間がアクセスするのが困難だったり、危険な地域にも活用できることに注目されています。
再植林は、大気や水質の改善、野生生物の生息地の提供、地域社会の雇用創出など、環境的にも社会的にも大きなメリットをもたらす可能性があり、今後の活躍に大いに期待できるとのことです。


最後に、日本でドローンに取り組む企業として、
Rakutenをご紹介します。楽天は 日本の e コマース企業として知られていますが、実は2018年から日本の一部の地域でドローン配送サービスを開始したそうです。
このサービスは、食品や医薬品などの商品を、遠隔地や到達困難な地域の顧客に届けます。ドローンは最大 2 kg の荷物を運ぶことができ、往復で最大 15 km 飛行できます。2019年にはドローンを使って自然災害の被災地に緊急物資を届けるプロジェクトを立ち上げ、実際にドローンは、崩壊した橋などの損傷したインフラの上空を飛行して、必要としている人々に物資を届けることができたそうです。また農業にドローンを活用するプロジェクトも立ち上げていて、 ドローンを作物の上空で飛行させ、土壌の水分レベルや温度などのデータを収集し、作物の成長を最適化や、収穫量を増やすことに活用され始めています。楽天のドローン プロジェクトは、商品やサービスの配送を改善するだけでなく、国内の災害救援や農業を支援する可能性を秘めているとされています。


そのほかにも、NTTドコモやSoftBankでも、緊急時に災害の影響を受けた地域を調査したり、遠隔地や地方でもインターネットに接続できる、高い高度にも対応可能なドローン システムを開発していたり、 広島大学では、ドローンを使って空気中の危険なガスや化学物質を検出する研究を行っていて、 特定の化学物質やガスを検出できるセンサーにより、工業地帯や災害後の大気質の監視に使用できる技術を開発しているそうです。


緊急時から日常的な活用方法まで、幅広い活躍が期待できるドローン技術。
年々社会課題が深刻化していく一方で、世界各地でこんなにたくさんの挑戦が日々積み重ねられていることに、とても希望を感じられると思います。
わりかし悪いニュースが多い今日この頃ですが、世界中で取り組まれている、今後の社会を見据えた素晴らしい挑戦があることを忘れてはいけません。

皆さんもぜひ、より良い社会に向けて取り組まれている活動について、周りの人と話してみてください。きっと驚きと感動と、「これっていいね」にまた一つ、出会えることと思います。


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