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Alma
2020年5月4日 22:01
父・縁側・光 「眩しい!」私は叫んだ。 せっかくの土曜日だというのに、部屋に入り込んだ無慈悲な光によって起こされた。 おかしい、この部屋には窓が無い。日差しなど入るはずがないのだ。 だが、次の日も謎の光は私の眠りを妨げた。優雅な休日を守るためにも、なんとかしなくてはならない。私は調査に乗り出した。 調査の結果、光が差すのは休日の6:00〜6:05分の5分間だけであるこ
2020年5月4日 21:57
雷雨 怪物 コーヒー 「ゴロゴロッ!」どこかで雷が鳴る音がしている。確か今日は雨の予報だったが、雷雨だとは。 「吉岡さん、今日はもう閉めようと思うから前にある看板片しちゃって。」 私はアルバイトの学生に声をかけた。この雨ではお客さんも少ないだろう。彼女には申し訳ないが、閉めたほうが店のためというものだ。 彼女は、了解しましたと元気な返事をして、軒先にある「野崎コーヒー店」