1R1分34秒 町屋良平 (感想)
ボクシングを題材とした作品だが、主人公はタイトルを勝ち取れるような選手ではなく、どちらかといえば、そういったことからは程遠い、プロになってから間もない3敗1分の無名選手。負けを引きずり、タイトル獲得から次の試合に勝つことに。描いていた夢のハードルも徐々に低くなっていく。ボクシングをなぜやっているのか、目指しているものは何なのか曖昧になっていく。試合に負け、トレーナーに捨てられて、代わりについたウメキチと共に新たなトレーニングに励み、次の試合に挑むまでの経過を描く。
文章は純