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エッセイ

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記事一覧

不幸沼

不幸沼

言葉にすると信用がなくなる気がして頭の中でぐるぐると回り続ける葉っぱたち。
あなたを信用してないわけじゃない。
愛してるからなんだ。
嫌われるのが怖くて、何も発せなくなる。
そんな僕の側から人がいなくなるのは当然で独りになることに慣れてしまった。
慣れてしまうのは、怖いことでだんだんと、居心地がよくなる。
この世界を守ろうとする身体が拒否反応を示し、変わることが難しくなる。
外的に壊そうにも、固い

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父親

父親

あなたも人間だったんですね。
初めてそう感じたのは、熱湯があなたに降りかかった時でした。
熱いという触覚があったんだと驚きました。
傲慢で暴力的なあなたに恐怖心があったのでそう思えたのでしょう。
機嫌が悪くなると、あなたは母や兄に当たってましたね。
小さかった僕は恐くて何もできなかった。
一歩外に出ると全くそう感じさせない優しさがありました。
八方美人、とも言える人当たりの良さ。
他人には優しく、

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価値

価値

価値は周りが決めるもの?
自分で決めるもの?
左右されるのは自信がない証拠か。
数字に表れない価値を求めすぎて自由に身動きできない。
スポーツ選手のように毎年査定があるならば、安堵するだろうか。
価値を求める幸福よりも、自分自身の軸がある強さがほしい。
そう願い迷いながら、生きていくだろう。

言葉の体温

言葉の体温

言葉に上下はないのに発する人によって上下する。
この人に言われると温かく、あの人に言われると冷たく感じる。
相手への熱量が言葉の温度を決めているとしたら、逆もあるかもしれない。
あなたへの熱量が愛に変わったとき、
あなたの言葉に冷めたものを感じるのは、
あなたに熱量がないから。
私を愛してと願えば願うほど冷めていく。
残酷なほど降下する。
想いは必ずしも平等ではない。
言葉だけが平等である。
体温

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地球滅亡

地球滅亡

人混みが苦手だ。
いつもの場所が窮屈に感じるし、息苦しくもなる。息苦しくなるのは、呼吸が浅くなっているからだと聞いたことがある。他の可能性をあなたは調べたのですかなどと言えるはずもなく、そうですかとしか返せなかった。

空気が薄く感じる。
空気中には約21%の酸素、78%の窒素が含まれているという。なので人は酸素ではなく、窒素を一番体内に取り込んでいることになる。安定している気体、窒素。これがなく

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桜を見に行こうか

桜を見に行こうか

私は桜をあまり見に行かない。
良さがわからない。

純粋に桜を見に行ってる人はどのぐらいいるんだろう。
みんなが行くから、みんなと行くから、
そういう人の方が多い印象がある
何処に行くかより、誰と行くかが重要なのだろう。
友人のいない僕にはよくわからないが。

日本人は、イベント事が好きである。
販促用に作られたイベントだとわかっていても素直に乗っかる。受け入れるのだ。
昔から異文化を受け入れ、進

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