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Algernon/詩

親の顔も知らずに
他人に雑に扱われながら生きてきた

あってない感情
痛みを感じた日もあったのか
それすら忘れる程
日々を生き抜く事で精一杯

見知らぬ誰かが置き忘れた
『Flowers for Algernon』

いつか誰かが言ってた様な

チャーリイは幸せだったのか


あるはずもない隣の温もりに
そっと心を許せたなら
俺の足りないモノが補えたかな

そんな馬鹿な事時には考える頭くらいはある

スラムで生き抜く術
人の感情に鈍感でいる事
下手に同情しない

それでも今夜位は
アルジャーノンに花束を

枯れて見向きもされない薔薇一輪
瓦礫の上に横たえる



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