478.恥ずかしさを捨てれば世界が広がる
先日ジムに行った時の話。
僕がウォーミングアップをしていると社会人の男性2人組が入ってきた。教え合いながら一緒にトレーニングしようと考えたのだろう。仲は良さそう。
僕は黙々とベンチプレスを上げていた。男性2人組は背中を鍛えるためのマシーンへ。年下のAさんは少し経験があるようで、年上のBさんに「こうやった方が効きますよ」と教えている。
2人とも初心者で、まだまだ扱いなどには慣れていない様子。僕はトレーニングの合間でチラチラ2人を見る。動画を見ながらあーだこーだ言って、何とか2人でトレーニングをしていた。
すると、もう1人の男性がジムへ入ってきた。この人は身体つきを見る限り上級者である。案の定、何の迷いもなくトレーニングをスタート。僕も含め、筋トレガチ勢の姿を見た社会人2人は少しひるんでいた。
あんまりやり方が分からんし、もう終わろか。
しばらくすると、BさんがAさんに語りかける。トレーニング開始から15分くらい。年上のBさんに言われたら、Aさんはイエスとしか言えない。そうして2人は帰っていった。
もしも2人以外に誰もいなかったら、続けていたと思う。僕や後から入ってきた筋トレガチ勢の目が気になり、やめてしまった。できない自分を認めたくない、恥ずかしい感情をごまかすためにやめてしまったのだと思う。
「恥ずかしい」という感情は厄介である。
自分の可能性や視野を狭めてしまう。僕も最初の頃は正しいフォームでトレーニングができず恥ずかしかった。周りの人はマッチョばかりで黙々とトレーニングしているし。
しかし、恥ずかしいと思いつつも他の人のフォームを見よう見真似でやっていくうちに、筋トレが楽しくなってきた。
自分はできない、という事実を受け止めて誰かに教えを請いたり、勉強をしたりしない限り上達の道はない。特にプライドが高い人ほど、教えてもらうことに対するハードルが高い。
「恥ずかしい」「自分はうまくできない」という感情に向き合える人はどんどん吸収できる。最初は誰だって初心者からのスタート。変な意地を張るのだけはやめようと思う。
上達の近道はうまくできている人に教えてもらうこと。筋トレだったら上級者やトレーナーにやり方を教わるのが一番早い。独学でやっていても遠回りするだけ。素直に取り組んでいけるかどうか。
新しいことをする時は恥ずかしいと思うことが出てくるはず。そんな時は冷静になって、周りの人にヘルプを求めたり愚直に取り組んだりしていこうと思う。人の振り見て我が振り直せ、という出来事だった。
恥ずかしさとの付き合い方が大事。
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