若者に届けられない大人、0→1が苦手な若者
街づくり研究部や起業家育成プログラム、SNS運用チーム。僕が住む地域では、若い人に向けていろんな取り組みが行われているが、ほとんどが集客に苦戦している。
主催している大人たちはやる気に満ち溢れ、優秀な人ばかり。参加をすれば成長することは間違いないし、今以上にレベルアップするだろう。でも、人が集まらない。
なぜこんなに集客がうまくいかないんだろう。
考察1:よく分からない
主催している大人は参加するメリットや効果を分かっているが、若者にしっかり届いてないのではないか。「結局何をするの?」「何か難しそう」と思われて、参加するまでに至らないのが現実。
発信者側は、受信者側の知識に合わせた発信方法をしないといけないし、自分たち目線での発信にこだわってはいけない。
考察2:具体的なメリットがないと動かない
参加する具体的なメリットが見えないと動かない人が多い。学生であれば「進学に有利」「就職するときに使える」「お金が稼げる」など。若ければ若いほど、明確なメリットがないと動けないのかなと。
明確なメリットが動けない裏側には、自分で考えてメリットを作り出せない、ということも考えられる。
起業家育成プログラムなんて、全くルールがない。学校のように「Aの問題に取り組めばBのような成果が得られますよ〜」と教えてくれることばかりに慣れていれば、自分で生み出す力が育たないのは当然のこと。
「全部好きにやっていいよ」という自由さが苦痛に繋がってしまう。
考察3:0から1を作る成功体験がない
周りの大人たちに何かしてもらうことに慣れている場合、課題や取り組みを自分で作り出す力が備わっていないことが多い。また「やってみれば意外となんとかなる」という成功体験がないと、正解やメリットがあるものにしか取り組めなくなってしまう。
「自分の力で3万円稼げたら30万円も稼げるようになります。一番難しいのが、0から3万円を生み出すことなので」と言われるのも、0から1を生み出すのには労力がいるから。
取り組んだ先が見えている人と見えていない人では、得られるものも取り組む熱量も変わってしまう。成功体験を積んでいる人は一気に進んでいくし、成功体験を積めていない人の進むスピードはゆっくりのまま。大きく差が出てしまうのも仕方がないのかもしれない。
打ち出し方には工夫が必要
僕が高校生や大学生の時に「起業家育成プログラムやSNS運用チームに興味があったか?」と言われると、興味はなかったと思う。
ターゲットに刺さるための情報の出し方やプログラムは?
主催者側のエゴを押し付けるのではなく、届けたい層に的確に届けられるような打ち出し方ができるように。
実際に街に繰り出してみると、リアルな問題や課題が浮き彫りになってきて面白い。
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