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現実と向き合うお年頃

有名な話なのでご存知の方も多いと思うけれど,
アメリカの4歳くらいの女の子が
「サンタさんって本当にいるんですか?」
という手紙を新聞社に送ったら,
返事が来たという記事を以前読んだ。

新聞社はどう答えるのだろうと,
興味深く読んでいくと,答は「いるよ」だった。
「本当に大切なものは目に見えないよね?
 例えば愛は,目に見えないでしょう?
 サンタさんだって,見えないけれどいるんだよ」
というような内容だった。
うーん,なるほどね,と思った。

「いないよ」と言われて
子ども時代を過ごした人と,
「いるよ」と言われて信じていた人は,
感受性の強さが多少違うだろうか。
もちろんサンタさんのことだけでなく,
大人たちに夢を与えられて育った子たちは,
きっと感性が豊かなんじゃないかなと思う。

でも逆に最初からサンタさんはいないと思って
育った子っているのだろうか。
私が小さかった頃は,
なんか胡散臭いなと思いながらも,
信じたい気持ちが優って
信じるようにしていたと思う。
どうやって家に入って来るの?
煙突もないし…とは思っていたけれど。

でも小学校4~5年頃のある年,
24日に靴下をつるし忘れて,
25日にダメ元でつるして寝た年があり,
その年だけ靴下の中に
100円玉が入っていたことがあった。
それを見た時,あぁ,サンタさんは
やっぱりいなかったんだなと,
現実に向き合う覚悟を決めたのだった。

娘のチビ子ももう小学4年生。
私がサンタさんはいないと
確信を持った年頃にさしかかる。
そろそろ現実と向き合う時期になってきたが,
まだ本気で信じているのだろうか。
去年はサンタさんに手紙を書き,
玄関先に牛乳とチョコチップクッキーと一緒に
置いて寝たりしていたけれど。
私は真冬の深夜に冷たい牛乳を
一気飲みする羽目になったが,それで翌朝,
「サンタさん,来たー!」と喜んでいた。

でも本当に信じているのだろうか。
多分薄々気づいているのではないだろうか。
今年のクリスマス近辺は,
腹の探り合いになりそうだ。

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