今までの人生を要約してみたら…
もう誕生日は嬉しくない年齢だが、
それでも毎年必ずやってくる誕生日。
今日、またひとつ歳を取ってしまった。
0時過ぎにおめでとうLINEをくれた友人に、
「誕生日はもう嬉しくない。
祝ってもらえるのは嬉しいけど。
複雑だー!」
と、つい本音で返してたら、
「人生まだまだ先は長いよ。
後半(?)も楽しくやろう!」
と諭された(笑)。
確かに私は、年齢という数字が
ひとつ増えたことにこだわりすぎていた。
人生、数字より内容が大切だよね。
そういえば、娘が年齢というものを
理解し始めた頃、
「ママ、何歳?」
と、よく聞かれた。
何度も聞かれたのは、聞かれる度に
違う年齢を答えていたからだと思う。
本気で答えると、
すぐに外で情報漏洩をするので、
うっかり答えられなかったのだ。
毎回違う数字で答えていたため、ある時娘は
「本当は何歳?」
と怒り出した。
その時私は、
「あのね、年齢はそんなに大事じゃないの。
どう生きてきたかの方がよっぽど大事なの、
人生において」
みたいなことを弱冠5歳くらいの娘に、
真顔で言ってみた。
それで黙るかと思いきや、娘は、
「じゃあ、ママはどう生きてきたの?」
と、更に怒ったような口調で尋ねてきた。
うっ…そうきたか…と、逆に言葉に詰まり、
「えっと…、本をつくる仕事に就いて、
ダダと結婚して、アメリカに行って、
日本に帰ったらあなたが生まれて、
東京であなたを育てながら、
また本をつくる会社で働いてる…」
と、答えたら、
「へぇ〜、つまらない人生!」
みたく言われて笑ってしまった。
確かにこんな風に要約してしまうと、
ドラマチックな要素のかけらもないな、と…。
でもそれで数字にこだわっていた娘の気を
逸らすことには成功し、
その後何か月かは、年齢を聞かれなかった。
そのエピソードと、友人の言葉で、
数字は大して問題じゃないことを思い出した。
歳を取るという憂鬱よりも、
どう生きるかに重点を置いて、
これからも生きていこう。
そして次に自分の人生を要約した時には、
自分が満足できる花を添えられるように、
更に頑張ろう!
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