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あなたが年をとったら、介護施設へ入居したいですか?

こんにちはアルゴです。

このnoteとは別に、毎朝ブログを更新しています。施設の雇われ介護職辞めてから、介護保険外サービスの起業をするまでの日々を綴ってますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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【スローライフの歩き方】

今日は、『あなたが年をとったら、介護施設へ入居したいですか?』というお話です。

介護施設といっても、特養、老健、グループホーム、小多機など様々ですが、どれをとらえていただいてもかまいません。

大体の方は、入居したいか?と聴かれると、Noと言うんじゃないでしょうかね・・・。

そしてNoと答えた人の理由もだいたい同じなんじゃないかな・・・?と思います。

私も以前は
「ぜったいに入居したくない」
そう考えていました。

ようは、私達の行っている介護じたいに納得ができていないのですよね?
その介護を自分が受けるようになるのは嫌だと・・・。


ただ、今日はそういった接遇の話ではありません。

私の現在の心境は、

「(*´∀`*)将来介護施設に入れるといいな・・・」
という思いなのです。

その理由は、

①24時間医療、介護、機能訓練などのサービスを当たり前に受けられる
②常に誰かとコミュニケーションがとれる環境

です。

この①〜②の理由について掘り下げていきますね。


①医療、介護、機能訓練などのサービスを当たり前に受けられる

私たち介護職が行っているケアがどうであろうとも、よくよく考えてみると、24時間これだけ手厚いケアを受けられるということは、ある意味幸せなんですよね。

もちろん、介護する側も人間ですから、不手際もありますし、介護を受けるご利用者に対してイライラすることもあります。

でもご利用者が何か具合が悪くなって放置する職員はほぼいないでしょう。介護や看護が何らかの対応をしてくれます。

食事や機能訓練も自分にあったものが提供されるし、すべてのケアについてきちんとアセスメント〜計画が基本的にはなされます。

虐待とかケアに問題があるというのは、そっちの方が圧倒的少数だったりします。ニュースとかで報道されるなど、明るみになるから、目立つわけですね。

この、『ケアを当たり前に受けられる』ということは、介護施設に入居する大きなメリットですよね。当たり前すぎて、私たちも入居者の方も感じないのかもしれませんが。

私は長く在宅サービスも経験しましたので、それがよくわかります。介護施設に入りたいけれども、お金や様々な事情で入居できない人もいますし、身寄りがいなくて十分にケアを受けられていない人もいます。

何なら、ゴキブリが這いつくばるゴミ屋敷に寝たきりで住んでいて、ケアマネや周りの人から毛嫌いされるような人もいました。

施設に入居することで不自由さもありますが、24時間のケア・見守りということを考えると、施設に入ることは決して悪いことではないと思います。

とくに、ゴミ屋敷に住んでいた人なんかと比べるとね・・・。



②常に誰かとコミュニケーションがとれる環境

第二に、寂しさの解消ということがあります。私はひとり暮らしをしているので、余計にそう感じます。

私はこの4月に勤めていた施設を退職しました。病気がなければ、今まで通り仕事は続けていたと思いますし、ご利用者や職員とコミュニケーションをとる機会もあったと思います。

そして、施設介護の仕事・ユニットリーダーを辞めて1ヶ月くらい経ちましたが、一人で家で仕事していると、めちゃくちゃ寂しいんですね。

本当に人と日常的に触れ合うことのありがたみが分かりました。人とのコミュニケーションってストレスにもなるけれど、幸せにもなるんですよね。


とくにユニット型の個室のある施設は、自分にとって良い環境だと感じました。

私は近年、ユニット型特養でユニットリーダーをしていましたけども、この施設だったら入っても良いなと思えるくらいでした。

個室などプライベートスペースも確保されているし、リビングに出れば他のご利用者や職員がいます。

このメリハリがありながらも、①でお話したようなケアサービスが受けられるのです。

今は看取り介護を行っている施設も多くなりましたし、希望すれば、自分が死ぬまで面倒をみてもらえます。

何だかこれって、本当にありがたい事なんじゃないかなと思いました。


自分の大切な人を介護施設に入れたいか?

しかし問題はここです。

皆さんは、自分のご両親、奥さんや旦那さんなど、大切な人を介護施設に入れたいと思えるでしょうか?

介護施設で働いている人であれば、介護施設というものを熟知しているし、24時間のケアが受けられるというメリットを考えると、ある程度の不自由さについても納得できます。

だから、その生活に対して、良い悪いを判断できるのです。

でも、それを理解していない人が入るのとはまたちょっと違います。私は親を介護施設に入れられるか・・・?といったら、なかなか難しいですね。

うちの母は、「年とったら、私とお父さんを介護施設かなんかに入れて、この家を引き継いでよ」といいます。

そういう気持ちは嬉しいのですが、でも素直にYesとはいえない現状です。


「生き方」ではなく、どのような最期を迎えたいかを考える

結論は、きちんと納得したうえで介護施設に入れることが大切なのかなと思いました。

現状はそんなに甘くないことは分かりますし、一見、入居せざるを得ないといった状況もあります。

でも、本当に介護施設に入居するという選択しかないのでしょうか??

本当にその人の願いを聴いたでしょうか??


私はこの記事で、私自身が介護施設で入居しても良いという2つの理由をあげました。もう一度ふりかえると、

①24時間医療、介護、機能訓練などのサービスを当たり前に受けられる
②常に誰かとコミュニケーションがとれる環境

です。

でも、こういったことを望まない人ももちろんいますよね。

「ヽ(´ー`)ノ当たり前のケアなんていらないし、人とコミュニケーションなんてとりたくない。住み慣れた家でひっそりと最期まで暮らすのがいいのさ・・・」

こういう人は、たとえ孤独死したとしても、幸せなんじゃないかと思います。周りの人がどう思おうと。

だから、私たちの感覚に当てはめるんじゃなくて、その人の自由をもうちょっと尊重してあげられるといいなと思います。

年をとって動けなくなっても、

「生き方を選ぶ」のではなく「死に方を選ぶ」。そう考えると、介護施設へ入居するべき人、そうでない人の判断が、客観的にみても理解しやすくなってきます。


いろいろなことをお話しましたが、あなた自身は、介護施設に入居したいですか?









サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。