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介護職の転職・退職は悪いことなのか?②【転職を繰り返すメリット・デメリット】

こんにちは、アルゴです。

半年前に退職・転職について記事を書きました。今回はまた違う視点からお話します。

<前回記事>


私は現在、フリーランス介護士として活動しておりますが、過去十数年は介護施設で働いていました。

ひとつの介護施設ではなく、複数の施設を渡り歩き、その間、法人内異動、施設内異動もし、たくさんの職種を経験しました。

各職場を退職したのは私の自己都合です。同じことをずっと続けると飽きやすい性格なので、新しいことに挑戦したくなってしまうのですね。


転職を繰り返すということは、『退職』を繰り返すということです。

新しい職場に入職するのは心機一転で良いものですが、その前に、元いた施設を『辞める』ことになるので、理由はどうあれあまり良いイメージがないです。

自分以外の人が辞めてしまうと、

「ああ、あの人辞めちゃうんだ…」と思ってしまいます。

自分も退職・転職を繰り返しているくせに(笑


今日は、この転職・退職について、メリット・デメリット、心構えなどについて、私の考えをお話してみたいと思います。

転職することで得られるメリット

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私自身の経験から申しますと、転職を繰り返して良かった・・・と思えることがたくさんあります。

メリット① つながりが増える

複数の職場を経験したおかげで、友達がたくさんできました。一緒にスポーツをやったり、飲み友達になったりもしています。LINEやLINEグループで今でも繋がっているので、退職後も連絡もとりやすいですね。

こうした人脈は、現在の私の事業に活きています。

介護保険外サービスとはいえ、ケアマネジャーや地域包括と連絡を取り合うことになるので、知り合いがたくさんいるというのはコミュニケーションがとりやすいです。

逆に向こうからも、「ああ、アルゴさんね」と信頼のお言葉を頂くこともあります。

全く知らない土地で全く人脈がないところでは、このような仕事はできなかったと思います。


とはいえ、『退職』の理由が人間関係であるという人もいます。

というか、介護の職場の退職理由はが『人間関係』であることが圧倒的に多いんですよね。

<参照>

その場合は、嫌な人間関係を一度リセットできるというメリットがありますね。


メリット② 知識・見識が広がる

ずっと同じ職場にいると、考えが凝り固まってきて、思考停止に陥りやすいです。

私たちは高齢者を相手にしていますから、ご利用者じたいは入れ替わっていきます。

ただ、同じ職場の同じ環境や法人理念の元でずっと働いていると、同じ考えしかできなくなってしまうのです。

私も過去にnoteで書きましたが、看護師の褥瘡ケアについても、新しい施設で新しい認識を知ることができました。

<参照>

正しいケア・・・の認識というのは職場職場で変わっていくものです。

いろいろな考え方を知ることで、それらが脳内でまざりあい、自分の信念につながっていくのです。

そういう意味では、同じ場所にずっと居続けることは、成長という意味で頭打ちになってしまいます。


介護転職のデメリット

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デメリット① 手続きが面倒

短いスパンで転職を繰り返していると、社会保険の手続きやらが面倒です。

とくに年内、年度をまたいで転職を何度もしている場合は、年末調整とかがややこしくなってきます。副業とか、国民健康保険の支払いとかで、確定申告が必要になるケースもあるでしょう。

また、よくあるパターンですが、介護職としての職歴を証明するために、過去の職場に職歴証明書をお願いしなければならないパターンが多いです。経験年数で給料が変わってくるからというのが理由です。

仲違いしてしまった施設は、そういうことをお願いしづらくなります。辞めるときは円満に退職しましょう。


デメリット② 転職を繰り返している人は面接時のイメージが悪くなる

私は管理職として採用にも関わったことがあります。

応募してきた人と面接をする際、履歴書を拝見するわけですが、数ヶ月〜1年単位で転職を繰り返している人を見ると

「😓この人、ここも長続きしないんだろうなァ」

と思ってしまいます。

あまりにも転職が多すぎるというのも問題ですね。

前の施設を退職した理由を聴かれることも多いので、そこもしっかり答えられるようにしておきましょう。


結局、転職し続けることはどうなの?


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結論、転職理由によります。

・・・つまらない答えでスミマセンが、退職・転職の動機というのが、心地よく働く上では非常に大切だと思うのです。

それは私の転職経験と、他の方を見ていてもそうです。


私は「多く人脈を作れたので転職も悪くない」と同僚に話していましたが、よく同僚からは・・・

「アルゴさんは、嫌な人やパワハラにあったことがないからそんな事言えるんだよ」

と不満をもらされることがあります。


・・・とんでもない。

どこの職場だって嫌な人の1人や2人はいるし、私だって嫌がらせをされたこともたくさんあります。

同僚・上司・部下などの職場人間環境というのは働くうえでとても大切な要素です。場合によっては環境を変えることも必要になるでしょう。

しかしもっと大切なのは、自分がどう人と接するか・・・という心の持ちようなのです。

<参照>


『自分』というものをしっかり持っていれば、たいていどこの職場でも、人間関係はそれなりにうまくいきます。

反対に、それができていない人は、どこの職場にいってもうまくやっていけません。人間関係が悪くて辞める・・・というのは、超短期間で介護転職を繰り返す人の特徴です。


長い間、日本の働き方の考えであった終身雇用という考え方はとっくに崩壊しています。

転職サイト・・・というものも、転職を繰り返す人がいるからビジネスとして成立しているのです。

転職の理由がプラスのものならば、どんどん転職すべきです。私自身がそうでした。たくさん経験を積んだおかげで、今、独立することができています。


サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。