見出し画像

最近流行りの退職代行サービスについて思うこと

退職代行サービスという言葉が最近よく聴かれるようになった。

結論から言うと、このサービスを使う人が増えるのは、あまりよろしくないと思っている。

今日はその点について述べたい。


代行サービスは組織に対して失礼


私自身、このnoteでしつこいくらいお伝えしているように、2年半前まではブラックな労働をしており、やっとの想いで退職した。

<参照動画>

動画でも語っているが、本当に辞めるに辞めれない状況だった。

管理職として仕事も部下も抱えていたし、現場職員として夜勤を月8〜10回ほどしていた。自分が抜けたら組織が大変なことになる・・・・・。

・・・そんな勘違いをしていた。

実際はどんなに仕事を受け持っている職員だって、その人が辞めても問題なく組織は続いていく。

スティーブジョブズが亡くなっても、アップルは業績を伸ばし続けている。あの天才・スティーブジョブズですらそうなのだ。私みたいな凡人が一つの老人ホームからいなくなっても、実際は何の問題もなかった(笑

でもいざ辞めるという時になると、勇気がいった。まじめな職員ほど、そういう風に考えてしまうのだろう。


だから退職する事じたいにも、多大なストレスがかかるのは理解できる。

でも、社会人として最後はきちんと自分の口で組織に伝えるべきではないのだろうか?


人間関係やブラックな労働・・・いろいろな要因があって、それがつらくて辞めるのは仕方ない。

でも、退職代行サービスを使って、
「明日から出勤できません」というのはどうだろう?

どんな理由があろうとも、給料を貰い世話になっていた組織に対して失礼であると思う。社会人として最低のマナーを守るべきである。

どんなブラックな組織であろうと、お客様がいて、最終的にはそこへしわ寄せがいく。

また、パワハラが横行しているような会社の中でも、世話になった人もいるはずだし、その人たちにも迷惑がかかる。

第一、その組織を選んで入職したのは自分自身なのである。誰のせいでもない。辞めるのは良いが、最後の責任は自分でとるべきだ。

就業規則にもよるが、最低でも2〜3ヶ月前に退職希望を伝えて、引き継ぎができる環境を整えてもらうなどする必要があるだろう。

※ (法的には14日前で良いとされています。就業規則よりも法律の方が効力が上のため、最低でも14日前なら良いということにはなります)


まぁ、子供のように自分の口から伝える勇気がなく、代行サービスを使うような人は、次のところに行っても成功することはない。


組織側の問題

とはいえ、退職者が代行サービスを使わざるを得ない雰囲気にしている組織も問題である。

組織のトップや中間管理職の人たちが、しっかりと部下とコミュニケーションがとれる環境を作っていないと、こういう事になる。

ここ数ヶ月、ビッグ●ーターの問題がニュースで騒がれているが、相当なブラック企業であったことが判明した。

昭和の時代ならまだわかる。しかし、平成を通り越して、令和の時代にまだこんな企業があったことに驚きである。

ビッグ●ーターの問題は、『社員を大切にしない企業はお客様も大切にしない』という事がよくわかった事例だった。


しかし、そんな上司に退職希望を伝えることすら憚られる環境の企業ばかりではないはずである。

普通の企業でも、当たり前のように退職代行サービスが使われている。

現に、一言も会話ができないようなコミュ障であれば、社会人としてその組織の面接を受け、入職ができなかったはずである。

だから、退職だけ自分の口で伝えられないなんてことは、決してあり得ないのだ。

サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。