部活選びについて(明日の朝礼のスピーチ原稿)

今週から朝礼のスピーチテーマは「部活」です。
noteの記事とスピーチの原稿を兼ねたら、一石二鳥じゃん!と閃いてしまいました。
それでは早速スタートです!

私にはふたつ年上の兄がいます。
小学校までは兄について遊んだり、習い事をしたりと、交友関係は自分の同級生よりは、兄の同級生とよく遊んでいました。
仲の良い兄弟で、兄の同級生からもかわいがってもらって、居心地良く生きていましたが、思春期になると「◯◯君の弟」という立場が疎ましくなってきました。
兄は人望があり、先輩や先生が自分をえこひいきしているような気がしていました。
変に下駄を履かされて、プラス評価されているように感じ、そこから離れたいという気持ちが強くなった状態で中学校に入学しました。
本当の自分の実力で勝負したいんじゃ!という気概ですね。
今なら、履ける下駄があるば何重にでも履かせて頂きます

まず部活を選ぶ際の基準としては以下の4つがありました。

  1. 兄とは違う部活

  2. 運動部

  3. 真剣にやっている

  4. 自分が活躍できる可能性が高い

  1. 兄とは違う部活についてですが、兄はバスケ部でした。私も小学生のときはバスケクラブにいたので、そのままバスケを続けることがキャリア的には正解だったような気もしますが、兄とは離れることが、物事を選択するもっとも重要な動機でしたので、バスケ部は消去されました。

  2. 運動部については、文化部が自分の中で全く選択肢としてありませんでした。選択する基準以前の話ですね。

  3. 真剣にやっている、というのは、当時、スクールウォーズ(再放送)に感化されていたからだと思います。とにかく頑張って、強くなりたい!という思いが強かったですね。テニス部とかは、、なんかチャラく見えてしまってダメでした。

  4. 自分が活躍できる可能性について考えた時、野球やサッカーは小学生からやっている連中に比べると、自分はマイナスからスタートになってしまい、追い付ける気がしませんでした。また運動神経の良い人達が集まっていることもあり、選択肢に入りませんでした。

結果、選んだのはバレー部でした。顧問の先生が兄と接点がないのもプラス評価でした。この先生との出会いが自分の成長に大きな影響があったと思っています。
私の座右の銘である「知行合一」を残してくださったのが、この先生です。

入部するときはよく分からなかったのですが、顧問の先生は私が入学したときは2年生の担任でした。一つ上の2年生が、荒れた学年でして、やんちゃというか、ヤンキーというか、ヤバいというか、そういう人たちが多かったです。で、そういう荒くれ者を更生する?ために先生は彼らをバレー部に引き入れていました。ただ部活で彼らはとても熱心に練習に励んでいましたし、運動能力の高い先輩もいました。
部活外で見る彼らは、長ラン、短ラン、刺繍など、はっきり言ってお付き合いしたくない感じなのですが、部活に来ると本当に真剣で、尊敬すべき先輩でした。

中学校で初めてバレーボールに出会ったので、最初は全く上手くできませんでしたが、一生懸命練習しているうちに、3か月後には1年生でただ一人補欠に引き上げてもらえていました。秋の新人戦にはレギュラーにも選んで頂きました。その頃は、レギュラーに選出されたものの、他のレギュラーの先輩たちの能力には及んでおらず、いつも怒られてばかりで非常につらい思いをしていました。メンタルも弱く、試合でミスをすると委縮して、更に怒られて委縮する、を繰り返していました。それでもめげずに練習をしていた成果が出る時もあり、初めてスパイクを決めた時の興奮と喜びは今も忘れていません。相手のエースをブロックした時も同様です。
そうした快感がバレーボールに熱中する原点となりました。そのあたりから実力が上がってきたと思います。

顧問の先生はバレーボール以外に、マラソンにも力を入れており、練習後、みんなで学校外に走りに行っていました。おそらく4~5キロぐらいは走っていたと思います。そして校外のマラソン大会や駅伝にも出場していました。走るのは長距離なら先輩にも負けませんでした。というか負けたくなかったので、練習でも絶対に1位でゴールすることにこだわっていました。

バレー部に入って1年目は心身ともに大きな成長があり、その後の自分の生き方が固まったのではないかと思います。

さて、1年生が終わるころ、顧問の先生が他の学校に転勤されることが決まりました。お世話になった先生なので、とても残念でした。
僕たちからすると、生徒想いの本当に良い先生だったのですが、部活時間が長いとかで他の先生との折り合いが悪かったそうです。真偽は分かりませんがとにかく先生は去ってしまいました。
それまで部活に熱心に取り組んでいたヤンキー先輩たちが、3年生になって、本当に荒れ始めてしまいました。夏の最後の大会まではまだよかったのですが、引退後はエネルギーのやり場がなくなってしまったのだと思います。
たまにバレーコート(屋外)にやってきて、我々現役との練習試合を求めてきたりしました。現役も人数が多くなかったので、最初はありがたく受け止めていましたが、そのうち練習メニューがくちゃくちゃになったり、バレー部以外の先輩を連れてきたりと、練習に支障がでるようになってきました。
私も我慢ならず「練習がまともにできないので、来ないでください」と先輩に伝えました。当然、不快感をあらわにしてきましたが、その日を境に身を引いてくれました。
今思えば、先輩たちも行き場がなかったから、好きだったバレーをやりたかったんだろうと思います。
ただ現役で当事者の僕には、強くなって試合に勝ちたいという思いしかなく、先輩の学校生活を考えることなど到底無理な話ですよね。それは大人の考えること。

部活での経験は
・独立した一人の人間として生きたい
・真剣に、懸命に取り組みたい

この2点を実践できたことが、人生の大きな糧となっています。


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