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アルチノテ~アルカワヤナギ~

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或川柳
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記事一覧

川柳~「月綺麗 あなたのことは 大嫌い」~

「人として 失格だよ」と 格上げる

蜘蛛の糸 其の結末も 神の意図

日の光 借りずも燃える 自の怒り

よき友の 裏切りすらも 宝玉よ

食らう死も 生きてる方に 味方する

人使い 「言葉」使えず 動かない

「実は成らぬ」 熟れて実の中 駄々漏れる

破レ飛ビ 雨モ風ニモ 負ケル傘
#夏目漱石 #太宰治 #芥川龍之介 #森鴎外 #川端康成 #谷崎潤一郎 #宮沢賢治 #名言

川柳~能書きを 圧縮しては 五・七・五~

布石なら 我が虚像をも 無敵かな

内心は 閉じ込められた 怪人か

多数決 負け越しすねる ケルベロス

忙しい 時間に行くと 目が怖い

守るなら 盾に鎧に 寡黙かな

めぐる四季 シキニヨウシキ めくる私記

怪獣の 街の破壊は 非効率

三手先 読んで読まれた 十手先

多数決 ヤマタノオロチ ヨブとヨブ

道化の詩 素顔さらせば 道化の死

きつそうだ 人の易きも 実像は

    

川柳~ヒトサスマタギイシテルソノカタカナ~

ヤクヲクレ ワラウドウケノ フリノフリ

アツスギル ヒヤシマクレヨ ヒトトメン

ウソツキノ ヤミヲアバイタ ムノツキヨ

ナイトキモ アルトキモミチ イカサレテ

タテシマナ シマウマノサガ ヨコシマナ

マダミタイ マダイタイナラ タタキタイ

サキカナデ カレテモヒビケ シキノウタ

ツヅクナラ タハシノハカバ ツムグナラ

ドウケノシミセヌナミダチノカタカナ

川柳~五七五 くずしてまでも いうことか~

カタルシス 語らずソレに あたるキス

囲む花 魔法の切れた 無表情

透けている なぜ見えている 知らんぷり

外と内 行ったり来たり 脳バグる

羽をくれ 天使悪魔と バケゲノム

嘘つくな 魔法使いは 私だけ

鳴かぬなら

自己主張しねえのが
そいつの自己主張って
ヤツなんじゃねえのか?

ホトトギス

字あまり

川柳~目覚ましに 好いた曲なら もう止めた

朝にだけ 出会う笑顔の 小人たち

光射す 君のせいだと 影を差す

地下駅の 乗れぬ電車の 冷やし風

藍を背に 幸であるべき シルエット

なぜなけぬ よるのやみみて こころなく

バスタオル 忘れて今日も またこけた

川柳~最後まで 全部みたとは 誉め言葉~

風当たり 見猿聞か猿 共に去る

物語 祖の話なる モノばかり

夢にたけ 過ぎた未知なら 胸にだけ

孤の中に 選ばぬほうの 物語

お前もか なあお前もか お前もか

夢なき日 バクも心臓 バックバク

風運び また艶に結う 物語

ナニカタル ナニヲカタラヌ ヒトトナリ

川柳~パクる気は なくともカブる トキがある~

正義なる 種を蒔き実は 悪が摘む

ゆずらない 加害と被害 せめぎあい

その作法 無礼な術で 押しつける

膿の海 増える増えぬの 有無を生む

書いてまた アイデアを呼ぶ アイデアが

俊敏な ジジイみてワシ 憧れる

寂ちいの でも美味ちいの カプチーノ

バカベロで ラー油の味が わからない

九時に久地 三時に惨事 二時に雨

川柳~外にない 動かすボタン おすチカラ~

この緑 どの色にする その祈り

思うても いわぬやらぬで 流れぬ血

運要素 起こせる奇跡 人による

心理戦 目的同じ 信じれん

思うても いわぬやらぬで 残る悔い

正社員 電車のドアで 真っ二つ

川柳~粗バカリ 或カワヤナギ 馬鹿盛リ~

或知みて 或血煮て舞う 或地にて

心病み 福の音は止み 堕ちる闇

光あれ 兆した目には 似たり影

朧気な 真理の日射す 白昼夢

よう出来た 全知全能 酔うてきた

有名な 忍びは忍ぶ こと長けぬ