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9月28日 所有の実感とリアルの仕事

9月28日ですね。

何かでチラッと見たのですが、最近の若い人たちの間では、CDやLPを持つことがステータスになっているようです。

今、音楽を聴くには、CDやLPなどのメディアは要りません。
どこかのサイトやアプリで提供しているストリーミングサービスから簡単に音楽を聴くことができます。

私が属するような古いメディアに慣れ親しみ、一生懸命カセットテープに音楽を録音していた世代からすると、ようやく、今のストリーミングサービスが当たり前になった状況に慣れたのが最近です。

ところが、また時代は一周し、LPやCDを持つ事がステータスになっているのが面白い。


これらストリーミングサービスの音楽データは、アプリやサイトのフォルダに保存することも、ハードディスクのフォルダにデータを置くこともできるようです。ですが、それだけでは所有の感覚が持てないのですよね。

ところがメディアを購入すれば、ジャケットのアートワークも含めてモノとして持っている実感が満たせます。


この所有する感覚は、仕事する際の達成感や充実感に等しいのかもと思いました。

作業の一連の流れを目に見える紙で表さなければ、仕事をした感覚を持ちにくい。
これこそが、年配の方がリアル出社や紙のエビデンスにこだわる理由なのかもしれません。
データの中に保存し、それをエビデンスにするような文化は仕事にはなじみにくい。そう思っている方が多いのでしょう。

もし、今の若者の一部が感じている「所有する感覚への欲求」が、仕事上のデータでも同じように求められる風潮になったらどうなるのでしょう。
言い換えると、仕事のやりがいがハードディスク上のデータでは持ちにくく、何かのエビデンスで出力しなければ持ちにくい社会になれば、どうすればよいか。
さすがにペーパーレスの時代に膨大な紙を出すのは時流に逆行しています。そもそも今の情報量はもう紙では扱いきれません。

となると、データを操りつつ、仕事をしたエビデンスを残す方法を考える必要があります。
いま、コロナが落ち着いたことをもって、リアル出社に回帰するよう強いる会社が増えているといいます。
それは、若者がメディアを所有したいと回帰する現状と根っこが同じなのかもしれません。

ただし、それが同じ場所に毎日出社する状況に回帰するのであれば、なんとか阻止しなければなりません。

リモートワークは継続しつつ、仕事のエビデンスは実感をもった形で残せるような仕事のあり方を模索しなければ。

ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。