見出し画像

オタクにSDGsは難しい~CDもグッズもプラスチックだらけ~

どーも。オタ活や男性アイドルに関する動画を上げ続けていたら、SNS総フォロワー数が25万人を突破したオタク系YouTuberのあくにゃんです。

最近、やたら耳にする「SDGs」。お買い物のときにエコバッグを持ち歩くようになった方も多いのではないでしょうか? ぼくもその1人です。

ですが。

ふと、オタクはSDGsに対応できていないのでは? と不安になりました。
オタクをしているとプラスチック削減なんて無理なんだが? って話なんですよ。

今回は、約1,000人ものオタクが答えてくれたアンケートデータを見つつ、自戒の念も込めながら、“SDGsにおけるオタクの実態”についてお伝えします。


◆コロナ禍でもオタクがCDを買い続ける理由

CDを大量買いする目的は、特典会に参加するために必要な抽選応募券やトレカ(トレーディングカードの略)をGETするためです。握手会などの特典会へ参加するために買っている印象があるでしょうが、CD1枚につき、1種類付いてくるトレカも重要視されています。ただし、このトレカは界隈によってはランダム方式なので、必ず推しが出るわけではない罠があるんです。

また、それとは別に通常タイプ、Aタイプ、Bタイプと3種類同時購入しないと、もらえないトレカもあります。もちろん、こちらもランダム方式なので3枚買ったからといって推しが出るわけではない罠、再び。

しかも、この3枚同時購入特典にいたっては、チェーン店(タワレコ、TSUTAYA、HMVなど10店舗くらいある)ごとに品や絵柄が変わるので、単純計算で30枚以上は買わないと、コンプリートできません。もちろん、ランダムなので(以下省略)

ぼくは前回のリリース時、100枚近くのCDを買いました。

あ……もらえるものはあくまでも“抽選”券なので、こんだけ買って応募しても、推しとは話せませんでした!!!! けなげと愚かは紙一重!!!!


◆特典は無くてもCDが買われるジャニーズ

ジャニーズが販売するCDの多くには、特典券やランダムトレカは付いていません。しかし、売れます。そもそも抱えているファンの数が多いのはもちろんのこと、ジャニーズ内の他グループに売上で負けたくないと考えるジャニオタさんが複数枚買うケースがあるためです。

また、販売日には、売り切れるまでみんなで買い続けるという儀式も一部で流行しています。

ぼくも、たまたま閉店間際のTSUTAYAで、行列を見たのですが、ジャニオタさんが買ったら並び直すを繰り返すんです。そして、「売り切れました~!」という声の後に店内に拍手が鳴り響く。

推しのため、推しのオリコンランキングを上げるため、推しのシングル連続1位記録を守るため……協力する姿は素敵すぎました。


◆大量買いされたCDの行方を知ってるかい?

そうなると、特典券などが抜かれたCDや複数枚買われたCDたちは、どこにいくのでしょう。

ぼくの場合は、家の中に積まれていく運命をたどります。10日間くらいはそのタワーを見て、余韻に浸るのですが、次のCDが発売されれば、すぐさまベッドの下に追いやられ、以降、ベッドの強度を高めるために使われます。

地域によっては燃えるゴミとして捨てられるため、そのまま捨てる方もいます。

ただ、廃棄する派の方は12.9%とそこまで多くはなく、家のどこかしらに隠すオタクが一般的なようです。

友だちにあげたり、メルカリに出したりと、“保護CD”活動に勤しむ方も多いんですね。


◆グッズという名のプラスチック群

CDだけではなく、グッズもほしくなるのがオタク。というか買わなきゃダメだと思いこんでいるふしもある。

実際に、気に入らないグッズでも買った経験がある方は、62.5%と過半数を超えました。

ぼくも「これは誰が着るんだろう?」って言いながらグッズのTシャツを買っていますし、多くはパジャマになっています。推しが出したメモ帳とか付箋紙なんて開けてすらいないです。そういったグッズが収納されたダンボールは開けられることなく、引っ越しのたびに家を転々としています。

そんなオタク界隈で最近流行しているグッズが「アクスタ(アクリルスタンドの略)」です。アクリルで作られた手のひらサイズの推しを、カフェやコンサート会場などに連れて行き、撮影するのが流行りです。

ぼくも50体ほど所持しておりまして、成人男性が、小さい未成年男性を家に飾っているのは大丈夫なのかなってたまに心配しています(たぶん大丈夫)。


トレカであればまだ紙製なのですが、アクスタはいよいよプラスチックの塊です。プラスチックにプラスチックを刺しています。

けど、この世にあるプラスチックの中で、アクスタが1番かわいい……


◆いらなくてもグッズなら買うオタク

グッズにも一応、流行り廃りがあります。10年前頃には突如「シュシュ」が流行ったり、謎に「タンブラー」が流行した時期もありました(めっちゃ漏れるやつあったな、アレ)。今はこぞって「マスキングテープ」を出している印象。

そうなると、複数のグループを応援しているオタクは、すでに持っているアイテムでも、買うことになるわけです。日本の推しも、韓国の推しもモバイルバッテリーを出すので。

そんなに頻繁に手鏡って割れないんだよなぁ……と冷静になることも。

最近では、SDGsに関連したグッズを出すアイドルも増えています。Sexy Zoneのマイストローは発売当時話題になりました。すみません、いま商品情報を見たら「My Sexy ストロー」でした。最高。


◆推しに使ったお金でカンボジアにトイレを作った話

SDGs的な観点からいうと、推しに使ったお金がカンボジアのトイレを作る費用に変わるプロジェクトに参加したことがあります。友達と使った額を考えると、余裕でトイレ1個作ってる。

他にも、収入の何割かを団体に寄付しているアイドルの方も。養護施設や、北極のシロクマを守る団体など、推しの興味領域によって寄付先は異なります。ぼくが推しに使ったお金が、巡り巡ってシロクマを助けることに使われているので、地球の危機を知らせるVTRなどに出てくるシロクマにも親近感が湧くようになりました。

詳しくは、こちらをご覧ください。


◆誰がオタクを裁くのか

今回のことについて、ぼくからの結論や提言はありません。

ただ、いつかは誰かから指摘される時がくるんだろうなぁと怖いんです。電気が足りない! って時も、舞台公演を中止させる要請が出ましたし、ぼくにとっては必須のオタ活だけど、一般の方からしたら“娯楽”かつ“削れるもの”なわけですよね。今は楽しくても、いつかは誰かから指摘されるのかもしれない。

だから、これからもSDGsという流行に怯えながら、「だって印税の何%は推しに入るんだも~ん!」って同じグッズを買い続ける道をもう少しだけ歩いてみます。怒られるときは一緒に怒られよう。一緒にごめんなさいしましょう。

少しずつ変わりつつもあるけれど……
オタクにSDGsは難しい……。

それではみなさんも、推しあわせに。

★本日のまとめ★


この記事が参加している募集

SDGsへの向き合い方

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?