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空手バカ一代に憧れて(その1)

レスラー、ボクサーでは飽き足らず
牛やクマと実際に闘った
極真会館創始者の大山倍達という人物を皆さんはご存知ですか?


友達に貸してもらった
大山倍達氏の自伝的マンガ『空手バカ一代』に影響をうけ、私は高校2年生から空手を始めた。


マンガに続いて極真の第一回世界大会を題材とした映画「地上最強の空手」を見てハート💕をバキューンと撃ち抜かれた。
何これ?オモロすぎる‼️


すぐにでも極真空手を習いたいと思うも
残念ながら、近くに極真の道場が無く
友達に誘われて伝統派の空手を学んだ。


『やっと空手ができる!』

正直な感想だ。


初稽古。
純白の空手道着に袖を通しドキドキしながら師範の基本稽古の掛け声を待つ。


「押忍、気合い入れて〜
中段正拳突き〜構えて〜イチ」
「セイッ!」

「ニ〜」
「セイッ!」

長渕剛の突きをイメージしてください。
余計にわからないかな?
ちなみに極真有段者ですよ。


様々な突き蹴りを10本ずつ繰り返す。
裂帛の気合いが寒気を切り裂いていく。


道着の擦れて『シュパッ!』という音が好きだ。
1本打つごとに強くなった気になる。


高校3年生まで続けたが、
地方の大学に行ったので
空手は一旦ストップした。


社会人になってしばらく過ぎたある日、
極真経験者の弟に誘われて
極真の高校生大会を見に行った。
大阪府立体育館地下で試合は行われていた。


道着の擦れる音。
迫力ある組手。
腹の底から何かが蘇ってくる感じだ。
空手っていいなぁと素直に思った。


夢中になって見ていると、
一際大きな声援を送る集団がいた。
『○○君ファイト〜』
『その調子〜いいよ〜』
声援が耳に心地よい。


その集団が応援する機敏で気迫ある選手は
残念ながら準決勝で負けてしまった。


偶然、その中の1人と話す機会があり
話しが弾んだ。
極真優勝者である二宮城光氏が創始された
サバキを中心とした円心会館の方だった。


今は空手をしていないことを伝えると
一緒にやろうと誘われた。
素直に嬉しかった。
一つ返事でやると決めた。


応援する姿を見て好感を抱いたのが
決め手である。


何か所か円心会館の道場があり
家から1番近い道場に通うことになった。


当時、私は29歳。
円心会館で再び空手を始めた。


『空手バカ一代』にも描かれた二宮先生から空手を学べるなんて感激の極みだった。

(次回へ続く)

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