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【ウーリーと黒い獣たち】#感動の再会編

とうとう
『ウーリーと黒い獣たち』が
完結しました。


あらすじ


復活した
ターリキィ王国の
アクーン王の
その後を書いてみたい。



私が、
ショウナーン王国で
ルボンとウーリーと離れ離れに
なってからというもの
めっきり笑う回数も少なくなり
それに比例するように
身体も不調になり
鼠蹊部がメチャンコ痛みだした。


どうやら
ターリキィ王国は
私の身体エネルギーと
連動しているようで雨が降らなくなり
日照り続きになっていた。


賢者シュミクトの報告によると
なんと
国を救う勇者として
私が背中を痛めて産んだ
最愛の息子ウーリーが
選ばれたという。
ホンマでっか?


川に流された後に
生きていただけでも嬉しいのに
勇者になっていたなんて⁉️

オロロ〜ン
オロロ〜ン


父ちゃん嬉しくって
涙が止まらない〜


せやけど、
巫女たちとタコパしたり
リケーン王国に到着した途端、
屋台広場のゴザに座ってたりと
寄り道ばっかりしてたらしい。
何をしとんねん。

コラーッ!
カトゥー、マッツウーラー
いや違う。

ホンマに〜
まぁ
そこがまた可愛いとこやねんけどな。


ほんでやな、
結局、
リケーン王国のルボンに直訴したのが
ウーリーの妻カイサーやて。
ルボンは
私とターリキィ王国を恨んでいたが
カイサーの説明によって和解したらしい。
なんですと。
もうウーリーったら
可愛いから許すけど。


カイサーが
七つの種を剛腕で投げたおかげで
雨が降りだしたんやて。


ビックリクリクリクリックリーやで
ホンマに。
そこから私の鼠蹊部も痛みが引いてん。
良かった〜


私の復活を期して
国営放送の
「アクーンのバズリだすわよ!』で
アカンオールスターズの歌の熱唱を
久しぶりにしてみた、
あ〜
気持ち良かったなぁ。


それじゃあ
感動の親子の再会を果たしに
ウーリーに会いに家に行ってみよう。


ピンポーン♪


アクーン
『ゴメンください。どちら様ですか?
私、ターリキィ王国のアクーン王です。最愛の息子ウーリーに会いにやってきました。お入りください。
ありがとう』

ドアの向こうで
派手にイスをひっくり返して
こけている音がしている。


Qoo
トモシヨ新喜劇のクワバラーの
ギャグが決まった〜
イエス!


ガチャッ!
ドアノブを回して中に入ってみる。


アクーン
『お邪魔しまんにゃわ』



カイサー、リトル・ソー
『ズゴーッ!!』
派手にこける。



カイサー
『ちょっと国王、いきなりトモシヨのギャグ連発しまくって、どないしたんですか?』


アクーン
『いやいや、感動の再会を劇的に演出したんやがな。パピー(父)が来たよとウーリーに伝えてくれる?』

カイサー
『全然劇的ちゃいますよ!ウーリー何してんの?はよ、来んかいな。パピーがお待ちかねやで』


ウーリー
『ちょっと待ってちょっと待って〜
怖い怖い〜
国王がパピーって理解できない。
せっかくやから勇者の服装に着替えてんねんけど、黒いモフモフの衣装洗い立てでビチョビチョやし、最近食べ過ぎて短パンがキツキツでチャック閉まらへんねん』


カイサー
『もう、ドンくさいな〜何してんのよ。ソーちゃんもババに何か言うたって』

リトル・ソー
『パパがドンくさいのは今に始まったことではないよね。予定通りじゃない』


ウーリーが
ようやくチャックを閉め終わり。
『ちょっと待って〜なんでこんなにポロカスに言われてんの?おかしいおかしい』


アクーン
『これがウーリーの家族やな。仲が良さそうやなぁ。安心したわ。ほほう、ウーリー家にはゴリラも一頭飼ってるんやな?』


ウーリー
『誰がゴリラやねん!こんな短パン履いたゴリラいてます?』


アクーン
『相変わらずキレッキレのツッコミやなぁ。しかし、一発屋のギスちゃんみたいに短パン履いてる場合ちゃうで』


ウーリー
『ギスちゃん最近、ルー抜きのカッレーを頼んでやったぜぇ。ワイルドだろうって、誰がギスちゃんやねん!』


アクーン
『ウオッ⁉️ツッコミだけやなくて一旦ボケてからのノリツッコミまでマスターしてるやん。恐れ入ります』


ウーリー
『恐れ入ってる場合ちゃいますよ!これのどこが感動の再会なんですか?』


アクーン
『いやいや、ワシらの親子の挨拶やがな。積もる話もまだまだあるし、そこの庭でええからバーベキュー大会やろうや。3人の巫女やチョコリー、ヒヤトラー、ボーチャやシュミクトたちみんな呼んだろうや。
うちの母親のエミーカも孫のウーリーに会いたがってんねん。バーベキューやろうと思ってる言うたら行く行く言うてもうすぐ着くころやわ』


ウーリー
『ちょっと待って〜こんな狭い庭でそんな仰山来られてバーベキューなんて無理やて、カイサーも無理やんな!』


カイサー

『ごっつぁんでーーすっ!!』


アクーン
『ゴッツイ声量やなぁ。
ヨッシャ、オッケー出たし今宵はみんなでフィーバーしようや』


ウーリー
『怖い怖い〜何それ〜みんなて絶対無理やん』



すでに
べしゃり屋のボーチャが
国営放送の
「アクーンのバズリだすわよ!』で

『ターリキィ王国の皆さま〜今からウーリーの庭でバーベキュー大会やるで!早よ来んとたべるもん無くなるでー』

と告知をしている。
続々と集まる住人たち。


ウーリー
『何で?何で放送してるん?怖い怖い〜』


アクーン
『さっきから怖い怖いばっかりやん。
たまにはパターン変えんとウケへんで』

ウーリー
『ちゃうんですよ。そうじゃないんですよ〜』


続々とバーベキューをするために
庭に集まる民衆を
柱の影から見ているのは
手拭いのタオルで、
ほおかむりしたゲーン王であった。


『あいつら、相談に来る来る言うて、いっこも来えへんおもたら雨降ったみたいやし、アクーン王も病気治ってるやん。ほんでバーベキューやて?何考えてんねん』
タオルの裾をそっと噛み締める
ゲーン王であった。


感動の親子の再会から
わずか30分のことであった。
果たしてどんなバーベキュー大会になるのであろうか?


(続く)


最後まで読んでいただき
ありがとうございました。

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