見出し画像

博多っ子御用達「水炊き長野」が美味すぎる件

ポピュラーな料理ながら、一応、福岡の郷土料理としても知られる「水炊き」。子供の頃から自宅でよく食べていましたが、専門店で食したのは社会人になってから。

明治時代、市制施行時の福岡市は、おおまかにいうと、武士のまち「福岡部」と商人のまち「博多部」で成立。直後に「福岡市VS博多市」論争が起こるのですが、これはまた別の機会に。

そんな旧「博多部」で仕事をしていた若き日の自分。ある団体の担当をしていて、その新年会が毎年行われていたのが「水炊き長野」でした。味にうるさい中高年の皆さんがメンバーで、他の店は許されず。

博多区北部の博多港に近い、対馬小路(つましょうじ)という場所に店はあります。ちなみに、地名の由来は、対馬の宗義智が、豊臣秀吉より与えられた土地であったことから(旧博多部自体が太閤町割りが起源)。

画像1

メインメニューは骨付き肉の「水たき」と、四ツ身とミンチの「スープ炊き」の2種がありますが、併せたミックスもできます。仲居さんがあれこれやってくれるタイプの店で、まずはスープだけをいただくのが流儀。これがまず美味しい。

酢醤油で食べる肉は極上。ビールや日本酒と共にあっという間に食べてしまいます。そして最後は雑炊で締め。これがまた最高。自宅の水炊きとは一味も二味も違う、専門店の水炊き。

画像2

「せっかく福岡に来たのに、水炊きとか地味じゃない?」と思いがちですが、実は一番食べて欲しい料理かも。なお、かなり前から予約しないと、席は取れませんので、念のため。

この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

15,866件

#この街がすき

43,617件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?