非地元民が紹介する広島県「観光」スポット
日本の人口統計は、1872年(明治5年)に壬申戸籍を元に総人口3311万人とされたのが始まりですが、正確性に問題があり、1920年(大正9年)に第一回国勢調査で初めて直接調査が行われました。この時の総人口が5596万人ですから、今の少子化と真逆で急激に増えていたことがわかります。
人口の多い都道府県というと、現在では東京都がトップというのが当然と思っている人も多いでしょうが、明治から昭和にかけては、意外な都道府県が1位になっています。
まずは1872年、1位はなんと広島県で、2位が山口県。当時の東京府は3位でした。現在においても中国地方のリーダー格の広島県ですが、明治期には全国トップだったんですね。新潟県や石川県、北海道も1位になったことがあり、それぞれ理由があるようです。
さて、そんな広島県ですが、観光地としての人気はどうでしょう。「観光に行きたい都道府県ランキング」という記事をみると、1位は北海道で2位が京都、3位が沖縄というのは盤石。5位に福岡というのは出身者としては嬉しい所。で、広島が19位というのは地元民としては納得いかないかも。
47都道府県を周っており、それぞれの地域に魅力があると思っていますが、広島も福岡から近い事もあり、子供の頃から何度も訪れていますので、非地元民が映画やドラマ、漫画や小説などを絡めて観光スポットを紹介します。
まずは昨年ヒットした劇場版『ミステリと言う勿れ』。この映画では広島がロケ地として多用されていました。定番の平和記念公園(原爆ドーム)に厳島神社、広島県立美術館などが舞台になったほか、広島電鉄の路面電車も使用されました。路面電車のある地方に行ったら、絶対乗りたくなりますね。
続いては、こうの史代さんの漫画『この世界の片隅に』。アニメ映画版は能年玲奈(のん)さん、ドラマ版は松本穂香さんが主演を務めました。呉市を中心に聖地巡礼ができる他、「呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)」も見逃せないところ。映画『男たちの大和/YAMATO』を見た方は是非。
今度はアニメ映画『崖の上のポニョ』のモデルにもなったといわれる福山市「鞆の浦」。司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』にも登場する地で、古くは大伴旅人などが歌を詠んでおり、「万葉集」に残されています。
最後は大林宣彦監督の「尾道三部作(『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』)」で知られる尾道市。ロケ地巡りも楽しいですし、尾道ラーメンも美味しい。ちなみに、フジテレビの西山喜久恵アナの実家の老舗旅館もあります。お金に余裕のある方は一度いかがでしょう。
朝ドラ『マッサン』の竹原市や、日本三大酒処といわれる東広島市「西条」など、まだまだありますが、今日はここまで。
余談①:転居してから「晩酌」生活も少し変化。酎ハイは500m缶1本となり、色々試した結果、サッポロの「濃いめのレモンサワー」が一番美味しいという結論。ビールや発泡酒より断然美味しく、わずか150円前後。お試しあれ。
余談②:能年玲奈(のん)さんが、DMM TVで配信されるドラマ『幸せカナコの殺し屋生活』に主演されるそうです。それ自体は喜ばしい事ですが、ジャニーズ帝国が崩壊してもなお、彼女を地上波ドラマに起用しない日本のテレビ局&芸能界の闇はどこまで深いのだろうなと。