新ドラマ『持続可能な恋ですか?』&『悪女』ほか
TBS火曜ドラマ枠は、2016年の『ダメな私に恋してください』以来、漫画原作×大人のラブコメ路線で、『逃げるは恥だが役に立つ』『初めて恋をした日に読む話』『恋はつづくよどこまでも』などのヒット作を連発してきました。
最近は原作のないオリジナル作も増えていますが、視聴率的には結果が出ない作品が続いています。『着飾る恋には理由があって』が平均8.0%、『プロミス・シンデレラ』が7.9%、現在放送中の『ファイトソング』の最新話が6.5%といった具合。
そんな中、久しぶりに期待できそうな作品『持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲~(じぞ恋)』が同枠の4月期に登場。TBSが取り組むSDGs風な長めタイトルがダサいですが、上野樹里さん主演で、父親役が松重豊さんという演技巧者の座組だけでワクワクします。
他の共演者も発表されていて、上野さんの恋の相手になりそうなのが田中圭さんと磯村勇斗さん。松重さんの再婚相手!?が井川遥さんと豪華。今回もオリジナル脚本のようで、『ダメな私に恋してください』『初めて恋をした日に読む話』の吉澤智子さんが、久しぶりに同枠に登板です。
ヨガインストラクターの杏花(上野さん)が、妻に先立たれた辞書編纂者の父・林太郎(松重さん)と共に、父娘二人で婚活にチャレンジする物語。
日本テレビの看板ドラマ枠というと水曜10時枠。近年は女性が主人公のお仕事ドラマが主流で、『家売るオンナ』『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』『東京タラレバ娘』『同期のサクラ』『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』などのヒット作を生み出しています。
そんな同枠に再びお仕事ドラマが登場。4月期に放送される『悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~(悪女わる)』で、石田ひかりさんと倍賞美津子さんが共演した1992年放送のドラマ『悪女(わる)』の再ドラマ化。これまた、タイトルがダサい。
意外にもドラマ初主演となる今田美桜さんと江口のりこさんが共演。深見じゅんさんの漫画原作で、脚本は『銭の戦争』の後藤法子さんと『家売るオンナの逆襲』の松島瑠璃子さん。
運よく大手IT企業に就職するものの、超窓際部署に配属された新入社員・田中麻理鈴(今田さん)。謎多き先輩社員・峰岸雪(江口さん)の助言を武器に、職場の問題を解決しながら、会社の最下層から、ステップアップを目指していく。
他局に比べると個性際立つテレビ東京ドラマ。際立ち方も様々で、『モテキ』や『アオイホノオ』は若者の過剰な自意識、『死役所』や『フルーツ宅配便』はシリアス系、一方で『きょうの猫村さん』では松重豊さんを猫にしたり(笑)。
スタートするまで、ちょっと想像がつかない、ジャンル分け出来ないドラマも時々あって。『デザイナー 渋井直人の休日』とか『捨ててよ、安達さん。』とか。『山田孝之の東京都北区赤羽』や『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』といった、清野とおるさんの漫画原作作品も入るでしょう。
そんな清野さんの『全っっっっっ然知らない街を歩いてみたものの』を、ムロツヨシさん主演で実写化した同名ドラマが、昨年なぜかフジテレビで放送されましたが、シーズン2が決定。3月6日からスタート。脚本は、ヨーロッパ企画の上田誠さん・酒井善史さん・永野宗典さん・橋本尚和さん。
赤羽在住の漫画家セイノ(ムロさん)は、知らない街にはどんな光景が広がり、どんな人がいて、どんな物語がそこにあるのか?それを知らないまま死んでしまうのは「嫌だー!」とハッとする。そしてセイノは、自分とは縁もゆかりもない土地へ足を運び始める。