見出し画像

福岡「屋台」の流儀

「アジアの玄関口」といわれる福岡市を、最も象徴するものといえば「屋台」。1960年代のピーク時に比べれば、大きく減少したとはいえ、現在でも100軒余りの「屋台」が市内数か所に集中。夜の都心に、何件もの屋台が立ち並ぶ姿は、壮観ですらあります。

とはいえ、福岡の人ならば、誰でも屋台を利用するかというと、そうでもなく。意外に一度も行ったことがないという人も多いものです。自分自身、社会人になって同僚に連れていかれたのがきっかけ。以降、地元の屋台ブックを片手に、全屋台制覇に邁進し、行きつけの店もできました。

旅行者など屋台未体験の人にとっては、暖簾をくぐり、中に入っていくのにまず勇気がいりますし、先客がいない場合、準備中なのか、営業しているのかもわからなかったりして。そんな場合は、「もうやってますか?」「2人、入れますか?」などと声をかけてみましょう。

最近は、密を避けるために、屋外のテーブル席も認めているようですが、店内は長椅子3つで、入れる人数はわずか。できれば少人数で入店したいところ。

お酒を含め、様々なメニューが用意されているのが、福岡の屋台の特徴。博多ラーメンを食べたい気持ちはわかりますが、まずはビールなどの飲み物&おでんなどすぐにつまめる品を注文。メニューをじっくり検討しましょう。

人気店ですと、外で次のお客さんが待っていたりしますので、長居は禁物。屋台によって、メニューが全然違ったりしますから、小一時間で切り上げて、他の屋台をハシゴするという手もあります。その際は天ぷら専門店を一軒、入れるのがおすすめ。ビックリするほど美味しかったりします。

現状では難しいとは思いますが、本来は屋台の大将や、偶然一緒になった見ず知らずの人たちとの会話が生まれるのが、屋台の醍醐味。意外と盛り上がって、いい思い出になるものです。

状況が落ち着けば、ぜひ福岡の屋台へ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?