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俳優ノート『塚本晋也さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、朝ドラ『おかえりモネ』に出演、主人公(清原果耶さん)が出会うジャズ喫茶のマスター役を演じる塚本晋也さん。

映画監督と俳優を兼務する人は少なくないですが、その作品が世界的は評価を受けているとなると稀。『鉄男』(1989年)以来、世界でカルト的な人気を博し、ベネチア国際映画祭のコンペティション部門審査員に、2度選ばれている塚本晋也監督はその一人。

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朝ドラはこれまで、『ゲゲゲの女房』(2010年)、『カーネーション』(2012年)、『半分、青い。』(2018年)に出演。『半分、青い。』では、主人公(永野芽郁さん)の幼馴染・律(佐藤健さん)が所属する、大学理工学部研究室の教授役で、なかなかユニークな存在でした。

1971年。岐阜県東部にある小さな食堂に、鈴愛という女の子が生まれた。ふるさと岐阜県と東京を舞台に、ちょっとうかつだけれど失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語。

記憶に新しいところでは、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)。塚本さんは、IOC委員の副島道正役。日中戦争激化の中、1940年の東京オリンピックの招致返上を提案するその姿にグッときます。「名誉ある撤退を」とは、今こそ必要なんでしょう。

“日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三と“日本にオリンピックを呼んだ男”田畑政治。この2人がいなければ、日本のオリンピックはなかった。1912年のストックホルムオリンピックから、1964年に東京オリンピックが実現するまでの日本人の“泣き笑い”が刻まれた激動の半世紀を描く!

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『六月の蛇』(2003年)『悪夢探偵』(2007年)『野火』(2015年)など自身の作品にも出演していますが、最後は 庵野秀明&樋口真嗣監督の『シン・ゴジラ』(2016年)。塚本さんは、「学界の異端児」といわれる生物科学の専門家役。巨災対の中でも、存在感を見せていました。

突如、東京湾アクアトンネルが、崩落する原因不明の事故が発生した。首相官邸では緊急会議が開かれ、内閣官房副長官・矢口(長谷川博己さん)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。周囲は矢口の意見を一笑、しかしその直後、海上に水しぶきとともに長く巨大な尻尾が姿を現す…。


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