2020年ブレイク俳優(女優)に思う事

先日、オリコン恒例の「2020年ブレイク俳優(女優)ランキング」が発表されました。エンタメ情報の老舗であるオリコンは、音楽チャートにおいてはその影響力を落としていますが、エンタメ全般については今だ一定の地位を保っているように思います。

まずは俳優を見ていきたいのですが、1位はロックバンド・DISH//としても活動している北村匠海さん。今年は「猫〜THE FIRST TAKE ver.」が話題を集めましたし、主演映画4本、ドラマ4本と大活躍。とはいえ、1位かなあ、と思った人向けに、「2020年上半期ブレイク俳優」を見てみましょう。

1位の平野紫耀(King & Prince)さんは連ドラ主演するタイミングとジャニーズ枠ということで置いておくとして、2位の伊藤健太郎さんと5位の清原翔さん。前者は事件で、後者は病気のために、年間ランキングから外れたのでしょう。何事もなければ、年間1位は伊藤さんだったんでしょうけどね。

続いては女優部門。今度は上半期から見てみましょう。1位はドラマ『恋つづ』で一躍人気女優になった上白石萌音さん。年間では3位に落ち着きましたが、1月期も連ドラ主演、朝ドラ主演も決定しましたから、来年の活躍も間違いがないところ。

上半期2位は『M 愛すべき人がいて』の怪演が話題となった田中みな実さん。8月には女優専門の事務所「フラーム」に移籍。今のところ『ルパンの娘』続編ぐらいで、目立った出演作はありませんが、来年は朝ドラや大河出演もあるかも知れません。

そして、年間で1位に輝いていたのは森七菜さん。朝ドラ『エール』&連ドラ『恋あた』初主演の合わせ技が効いたのでしょう。『やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる』(2018年)辺りから注目してましたので、嬉しい限りです。スキャンダルにだけは気をつければ、まだまだ伸びていくでしょう。

ちなみに、「2010年期待の若手俳優ランキング」を1位から並べると、岡田将生・三浦春馬・加藤清史郎・佐藤健・向井理・溝端淳平・瀬戸康史・林遣都・大東俊介・山本裕典(敬称略)となります。現在の状況と比較すると、なんだか感慨深いものがあります。

今年の川口春奈さんの代役(再)ブレイクに象徴されるように、どんなに余人をもって替えがたい、唯一無比の存在に思えても、「空いた席には誰かが座る」。これもまた、芸能界の冷酷な事実。まっ、一般社会でも同じですけどね。


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