ドラマ日記『最愛』&『二月の勝者』&『青天を衝け』&『日本沈没』

連続殺人の重要参考人の実業家・真田梨央(吉高由里子さん)と彼女を支える敏腕弁護士・加瀬賢一郎(井浦新さん)、そして彼女を追う刑事・宮崎大輝(松下洸平さん)らによるサスペンスラブストリー『最愛』の第7話。意外に早く、しおり(田中みな実さん)死亡。

梨央の前に現れたしおりは真田グループの不正を追及するも、昔から関係ある口ぶりのしおりに違和感を抱く梨央。その頃、大輝は15年前の事件関係者として浮上していたしおりと接触するが、しおりにはアリバイがあり…。

週替わりで登場人物の冒頭ナレーションからスタートする本作。今週はしおりの「もしも」のリフレイン。梨央としおりは大学時代の合宿で会っていたことが判明。そして、しおりが渡辺(朝井大智さん)にレイプされていたことも。直後に、しおりがビルから転落死。冒頭の「もしも」が効いている。

大輝は梨央らに肩入れし過ぎて所轄へ左遷されるも、後悔はない様子。優(高橋文哉さん)がお膳立てした状況で梨央と再会したシーンは幸せそう(仮)。The東南西北「内心、Thank You」にある歌詞のようでもあり、主題歌「君に夢中」の歌詞のようでもあり。

カリスマ塾講師・黒木(柳楽優弥さん)を主人公に、中学受験をリアルに描きつつ、そこから見えてくる現代社会の問題に切り込む人生攻略ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の第7話。毎週、名子役たちの競演も見どころの本作。今週は朝ドラ子役対決でした。

9月になり、全国統一合格判定テストを受けた桜花ゼミナール吉祥寺校の受験生たち。夏の頑張りの成果が出るかと思いきや、この時期は全国の受験生の学力も同じように上がっているため、そう簡単に偏差値は上がらず…。

学童保育代わりに塾に通っていた石田王羅(横山歩さん)が、大内礼央(粟野咲莉さん)とトラブルを起こし、王羅は退塾することになるのですが、実は塾の上に新たに作られる系列の個人指導塾に入塾すること解決。校長には橘(池田鉄洋さん)が抜擢されるという、今週も上手い脚本でした。

ちなみに、横山さんは『花子とアン』の村岡歩役、栗野さんは『なつぞら』のヒロイン・奥原なつ役、王羅の母親役だった岩崎ひろみさんは『ふたりっ子』の主人公と、朝ドラキャストが集結しました。むろん、井上さんも朝ドラ『おひさま』の主演女優。

“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第37話。千代(橋本愛さん)亡きあと、兼子(大島優子さん)が後妻となりました。

政府の命で再び岩崎弥太郎(中村芝翫さん)に対抗するため、共同運輸会社が設立された。海運業の覇権をめぐって、栄一と弥太郎は熾烈な競争を繰り広げ、やがて両社は消耗していく。これ以上の争いは不毛と、五代友厚(ディーン・フジオカさん)が両社を仲裁しようとするが…。

両社とも疲弊する中、岩崎弥太郎の死によって、手打ちの機運となり、五代の説得もありついに両社は合併することに。大きな仕事をやり遂げ、五代は亡くなってしまいました。そして、気がつけば伊藤博文(山崎育三郎さん)が初代内閣総理大臣に就任。1885年ですから、維新からずいぶん経ちます。

一方、後妻は不可欠と、周囲の勧めもあり兼子と結婚することになった栄一ですが、出産した歌子(小野莉奈さん)や兼子の前で「お千代に初孫を抱かせてやりたかった」とのたまうなど、相変わらず空気が読めない男(笑)。そうそう、神田伯山さんが出てましたね。彼のラジオ毎週聴いてます。

小松左京さんによる不朽の名作を、2023年の東京を舞台に描く『日本沈没-希望のひと-』の第7話。日本沈没の話がついに公に。世界中に広まってしまいました。

田所(香川照之さん)が連行された。それと同時に、国家機密として扱われていた日本沈没も里城(石橋蓮司さん)主導のもと、葬られようとしていた。さらに、天海(小栗旬さん)が頼みの綱としていたジェンキンス教授も日本沈没を否定。天海は窮地に追い込まれていた。

ジェンキンス教授は古いデーターを渡されていたことが判明。お手柄の椎名役の杏さんの英語が流暢。フランス語も勉強しているそうで、フランス移住説もリアリティ!?

米国と中国を天秤にかけて移住交渉をしていた天海たちですが、東山総理(仲村トオルさん)が米国と約束してしまい、反発した中国が、日本沈没を世界に公表してしまう結果に。残り2話でどう決着するのでしょうね。


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