ドラマ日記『天国と地獄』(第7話)&『青天を衝け』(第3話)

警視庁捜査一課の刑事・望月彩子(綾瀬はるかさん)と、サイコパスな殺人鬼容疑者・日高陽斗(高橋一生さん)の魂が入れ替わる、ドラマ『天国と地獄~サイコな2人~』第7話。ドラマ『竜の道』に引き続き、髙橋さんは福岡出身の双子キャラでした。

望月<実は日高>は身元不明の遺体の中から“東朔也”を探していた。日高<実は望月>と河原(北村一輝さん)もその名前にたどり着くが、一体彼は何者なのか…。後日、妹の優菜(岸井ゆきのさん)と実家へ行った日高<実は望月>は、父・満(木場勝己さん)からある意外な過去を聞く。

起承転結の転となる今回、これまで謎だらけだったストーリーが、日高の父の登場で一気に明らかに。日高が双子であったこと、その母が奄美出身であったこと、陸の師匠の湯浅(迫田孝也さん)が、日高の兄(東朔也)の可能性が出てきたこと、望月<実は日高>が焦っていること。

考察は他人任せにして、今回もゲストについて少し。日高父役の木場さんはTBS御用達俳優。古いところでは『3年B組金八先生』の千田校長役。『アンナチュラル』では亡くなった三郎の元消防士の父、『グランメゾン東京』では尾花(木村拓哉さん)の師匠、『半沢直樹』では帝国航空の社長でした。

日高母を演じた徳永えりさんはNHK御用達女優。朝ドラ出演も多いですが、『あまちゃん』の夏ばっぱの若い頃役が記憶に残るところ。日高兄の父役・浅野和之さんもTBSに重用されてますね。『コウノドリ』の病院長で、『義母と娘のブルース』では、綾瀬さんの夫役(竹野内豊さん)の上司役。

日高双子を演じた子役に目を転じれば、兄役は中川望さん。朝ドラ『なつぞら』では天陽(吉沢亮さん)の息子役でした。弟役の山城琉飛さんは、最近よく見かけますが、『七人の秘書』で都知事(萬田久子さん)の車に泥団子を投げた、養護施設の子役が記憶に残るところ。

次は、“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第3話。藍の買い付け大成功の巻でした。

父(小林薫さん)と初めて江戸へ行った栄一は、江戸の華やかさに驚くとともに、父の姿に商売の難しさを知る。一方、黒船が襲来した江戸は大騒ぎ。将軍・家慶が亡くなり、次期将軍候補に慶喜(草彅剛さん)の名が挙がる中、慶喜の家臣にと、平岡円四郎(堤真一さん)に白羽の矢が立つ。

今回はちょっと遅れ気味で家康(北大路欣也さん)登場。冒頭の親切解説スタイルは、当面続くのでしょう。また、栄一と慶喜という、立場もキャラクターも正反対の二人を対比的に描くという手法も分かりやすく、草彅さんが準主役という事前報道の意味も納得。堤真一さんの本格登場も嬉しい。

農民期の栄一は少々退屈かと思っていましたが、予想外に面白いですね。藍の買い付けは実話のようですが、ワクワクする展開。後の栄一の姿も垣間見れるようで、今回もあっという間の45分でした。


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