崩壊するのは音大だけじゃないかも?『音大崩壊』大内孝夫
なかなか強烈なタイトルです。
大学進学率・進学数は50年間で倍増しているというのに、音楽学部に限っては20年間減少の一途であり、定員充足率は2012年以降一度も100%を超えていないというのです。
著者はその原因を、結婚観の変化により女子学生が音楽大学を進学先に選ばなくなっている現実(就職に結びつきづらい)と、時代や社会の変化に対応できない音楽大学の在り方にあると指摘します。もちろんすべての大学が危機なわけではなく、順調に学生数を増やしている音大はあります。一方、定員割れの