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トルコ旅33<何もしないという贅沢>

オリンポス3日目でありオリンポス最終日。午後にアンタルヤに向かう。まだ時間はあるので今日もオリンポス遺跡を通り抜け海に行き、そして泳ぐ。

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ピントが全く合っていないが、オリンポスの遺跡入場カード。そして今日も暑い。海水浴日和である。

オリンポスは日本ではそこまで知られていない村だと思うけど、私もホンザもすっかり気に入っていた。

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海がない国に暮らすチェコ人の多くは、毎年クロアチアのビーチを目指す。その昔、チェコがまだ共産主義の時代だった頃、チェコ人は簡単に西側諸国に行くことができなかった。そんなわけで同じ共産主義国である旧ユーゴスラヴィアにバカンスに行くことが多かったそう。旧ユーゴスラヴィアだったクロアチアは、現在でもチェコ人にとっての人気リゾート地である。

ここはトルコではあるが、チェコで何年か暮らしている私にはそのチェコ人たちの気持ちが少しわかるようになった気がする。海に恋焦がれ、太陽の光を浴びる。次に海に来れるのはいつだろうか?そしてそれは一体どこの国の海だろうか?

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多肉植物、サボテン、アガベがこれでもか!というくらいに育つオリンポス。この村でよく眠れたのは、海で泳いで疲れたというのもあるとは思うが、太陽の光を目一杯浴びることができたからかもしれない。

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オリンポス最終日の昼食はいつもと違うものにしてみた。トルコの肉団子「キョフテ」だ。

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肉々しい料理だった。ライスがついているけど、やはりポテトもつくんだね。こちらもお値段25TL(300円程)。チェコもそうだが、トルコも肉料理が多いと感じる。トルコは宗教上豚肉が禁止だから豚肉はないが、もともと私とホンザは日頃から牛と豚はあまり好まないので、代わりにチキンをよく食べる。チェコ人は肉食な人が多いけど、我が家は肉率が低い方だと思う。よく考えたらここで食べる夕飯や朝食は肉がなかった。だから好みだったのかもしれないなあと、この時に気づいた。

宿のチェックアウトはすでにしており、荷物だけ預けていたので荷物を引き取り、いよいよオリンポスを後にする。

太陽が昇ったら目覚め、太陽が沈み暗くなる前に宿に帰る。その日の気の向くままに海で泳ぎ、海を眺めるという愛おしい時間も今日で終わる。そう思うと少し切ない気持ちになっていた。ここオリンポスでは、忙しく観光したイスタンブールや歩き回ったカッパドキアとはまた違った時間の使い方をしていて「何もしない贅沢」のようなものを感じていたのである。チルな雰囲気の宿だったが、チルな雰囲気は宿だけではなく村全体がそうだった。

のんびりした雰囲気が漂うオリンポス。この旅に出て知った土地であったが来れてよかった。

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午後3時に宿の前でミニバスが来るのを待った。オリンポス村からサービスエリアがある大通りに行くミニバスは1時間おきに出ている。宿の前で待っていればミニバスが拾ってくれるとのことだった。オリンポス村の道は1本しかないし広い道ではないので、バスを見逃すということはあり得ない。

しかし、15時15分を過ぎてもミニバスが来ない。オリンポスに宿泊している人が少ないからバスの本数が減らされているのか?少し焦り始める。というのも、アンタルヤ19時発のバスをすでに予約済なのだ。

ここからアンタルヤまでは、2つのバスを乗り継がなければならない。①今いる場所から30分程ミニバスに乗り、まずは山の上の大通りのサービスエリアに行く ②サービスエリアからアンタルヤまでは別のバスに乗り1時間半くらい必要。そのため、どんなに乗り継ぎのタイミングがよくても2時間はかかるのだ。夕方の渋滞を想定したら2時間半~3時間くらい必要かなと思っているが、はて、間に合うだろうか?

ただ、万が一チケット購入済のイスタンブール行きの夜行バスに乗れなくても、他に夜行バスはたくさんある。その場合、残念ながら購入済のチケットは捨てることになるが、バスは他にもたくさんあるのでそこまで焦る必要もない。まあなんとかなるか。旅とはこんなものだ。


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