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歌詩です。

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自作のメロディーに乗せて作った詩をあつめました。
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2022年5月の記事一覧

「とこしえ」(歌詩)

きみのいない部屋 愛のない夜明け 日付のない思い出 風のない町角 名前のない日々 署名のない…

「明日への航路」(歌詩)

生まれたての海は知ってる 旅立ちの理由(わけ)も 涙の味も 悩みごとは波がさらって からっぽの…

「残火」(歌詩)

なぜかな 「この世は生きづらいものね」 と言って お茶を飲む あなたの横顔 うれしそうなのは …

「星屑の海」(歌詩)

夜行バスは西へ行く 天の川 下るように 大げさなサイレンの 高鳴りで揺れる窓 僕たちは風の中…

「ため息で綴る歌」(歌詩)

終電前の立ち喰い蕎麦屋で 気がつけばまた愚痴ばっかり 静かな夜に逃げ込む癖は あの頃と変わ…

「希望号、宙をゆく」(歌詩)

こんな時代と嘆かないで 希望はいつもポケットの中に 広い海も穏やかな空も 想像力のまま や…

「なごり歌」(歌詩)

夢見る丘に広がる青空 飛行機雲がまっすぐ伸びてた 大切なもの見つけたあの頃 僕らはすこし大人になってた 「また明日」なんて とぼけてみせたら 青春の終わりが この胸を焼いたんだ ああ なごり歌 思い出の走馬灯に 戸惑う貴方がいじらしくて ああ 恋の歌 青春の出口に立って 僕の影絵 伸びてゆくころ ああ 愛の歌 花のように儚くて 泣かせてこのまま 結えない縁なら 咲かせて徒花(あだばな) 貴方のそばで

「いびき」(歌詩)

春雷よりも聴いてたいもの きみの寝息 きみの吐息 優しさよりもたしかなもの 愛の息吹 きみの…

「夜汽車に乗って君は行く」(歌詩)

借りたまんまの漫画本 果たせなかった約束 季節外れの海で 将来を語り合った あの日のこと 忘…

「365日の振り子」(歌詩)

麦わら帽子が飛んで行く 人影の消えた渚から それはきっと秋風のせいさ なんにもなかったこの…

「うたのしおり」(歌詩)

歌の栞 季節ごとに挟み 時のページ 巻き戻せるように あの日追いかけてみた 麦わら帽子 夢の…

「向日葵 Himawari」(歌詩)

冷たい風が頬を突き刺した 故郷(ふるさと)を出て行く小さな胸に 家族のことが 暮らしのことが…

「はつ恋♭5」(歌詩)

いつもと同じ あくびで始まる午後 きみの方を振り返り 気にする週末の予定 手帳の隅に まだあ…