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「向日葵 Himawari」(歌詩)

冷たい風が頬を突き刺した
故郷(ふるさと)を出て行く小さな胸に
家族のことが 
暮らしのことが
めぐる

「労働」の二文字を指で描いた
汽車の窓の向こうは花盛り
生きる意味さえ
虚空(そら)の彼方へ消えた

背負うものがいつも重すぎて
歌う術も知らず 君は行く
果ての街に着けば
あたらしい人生がはじまると
君は知る

涙の意味を知るよりも先に
涙の味を知ってしまうこと
それを不幸と
誰が言えるだろう?

ひまわり畑にも夏が来て
あなたを想うたび泣きそうです
変わりゆく世の中でただひとつ
見つめていたいのは故郷です

涼しい風が頬を撫でて去った
美しく悲しい季節(とき)を見つめ
過去が 未来が
いとしい人が
めぐる

ひまわり畑にも夏が来て
あなたを想うたび泣きそうです
変わりゆく世の中でただひとつ
見つめていたいのは故郷です

背負うものがいつも重すぎて
歌う術も知らず 君は行く
果ての街に着けば
あたらしい人生がはじまると
君は知る

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