見出し画像

長崎、美しかった。

先日、長崎旅行へ行ってきました。
写真は、グラバー園から見える夜景。綺麗だった。

行った場所は、
大浦天主堂、グラバー園、雲仙岳
平和公園、原爆資料館
眼鏡橋、カステラランド、四海樓

宿泊先は、セトレグラバーズハウス。
大浦天主堂のすぐそばで、有名な宿みたい。
HPが凄くて、見惚れて、泊まっちゃった。まるで、映画のオープニングのようなスタート…。ホームページって、ホテルにとって命(みんなwebサイト見て決めるから )だと思うんだけど、すごく美しかった。

セトレは、こじんまりとした宿で、期待値もっと低めだったら、もっと良い宿と思えたかなという印象。仕掛けはいいのに、仕掛けに対する解説や説明がちょっと煩かったかな個人的に。そういう仕掛けや工夫は、言われなくても自分で感じて気づくし、自分で気づく方が嬉しいのに、全部タネ明かしされちゃう。
私も、気づいてほしい工夫は自分で言うんじゃなくて、気づかせようと思った。

昨晩見た、樹木希林さんの「あん」にまつわる番組でも希林さんがやってたな。希林さんは、視聴者に工夫を気づかせるような、さりげないけど主張してるような、素晴らしい演出をしていた。希林さんの所作や言動に感動した。

話は戻って、大浦天主堂に関する感想。
大浦天主堂は、隠れキリシタンが祈る教会で、世界遺産でもあるんだけど、壮大で迫力があって、感動した。海外の教会も、ステンドグラスとかすごく派手でどの教会もそれぞれ美しいけど、大浦天主堂は、「隠れ」キリシタンの聖地というだけあって、ひっそり感が漂っていた。すごく、静寂で雰囲気のある場所だった。資料館を見て、江戸の残酷な現実を知って、誰もが知る「踏み絵」の酷な事実だったり、マリア観音だったりを感じて、人間の思いをすごく感じて、苦しくなった。大浦天主堂には、神聖な場所というだけでなく、当時の人の怒りや執念も込められている場所だと思う。すごく、その思いの強さを体で感じた。これは、実際に行かないと感じられない。写真じゃ伝わらない何かだった。

その後、グラバー園(大浦天主堂の隣!アクセス最高!)へ。
ここは、グラバーさんがつくったお庭なんだけど、すごく美しかった。
夕方〜日暮れにかけて行ったんだけど、長崎の夜景が一望できて橋も見えて、夕日も夜景も、ずっと絶景だった。長崎って、高い建物がない。みんな背が低くて、橙の明かりを灯して、いい意味で暗い。東京は、白色灯使う店が多くて、夜でも目がシパシパする。みんな目立つのに必死だから、夜でもいつでも全然休まらない。一方長崎は、丘に登れば街が一望できるくらい、豊かで良い街だった。

そして何より、クラバー園は、お庭がすごい!たくさん花が咲いていて、日本庭園のような工夫が凝らされていて。私、ガーデニングもやったことないし、盆栽も見方わかんないし、庭の見方全然知らないんだけど、美しくて、スゴくて、やりたくなっちゃった。木とか植え方で、藪になるかデートスポットになるかってすごく難しいと思う。グラバー園は、どこの箇所行っても、ザ・デートスポットですごく照れたし(笑)、すごくロマンチックだった!ハウステンボスとコラボしているプロジェクションマッピングも楽しかったなあ。

雲仙岳にも行きました。紅葉が見頃で、すっごく美しかった。

こんな秋のパレットみたいな山、初めて見た。
同系色で真っ赤に塗り固めたみたいな山、本当に贅沢だった。

余談だけど、免許取得から丸々2年、運転しなかったペーパーな私でしたが、山道はゆっくり走れて、駐車場も広かったので運転できた!超嬉しい。20万の身分証にしないようにしなきゃ。

ロープウェイの職員さんが結構若い人とかもいて、驚いた。山が好きな人にとっては良いと思うけど、仕事内容簡単すぎて、飽きないのかな(ロープウェイの扉の開け閉めと客の誘導だけ)とか、これ何十年もやるのかなとか、私は人生バキバキに挑戦したい派だけど、今日と変わらぬ明日がいい人もいるなとか…考えてしまった。田舎のさびれた観光地くると、毎回、職員さんに興味持ってる気がする。私、職業や仕事に敏感なのかも。

最終日は、原爆関係。ブラックツーリズムしました。ここにきて初めて、外国人がすごい数いて、驚いた。今まで大浦天主堂付近にもどこにも、一人もいなかったのに、やっぱり日本にきたなら原爆学んどこうというマインドになるのかなと思った。ブラックツーリズムって、どの国でも人気よね。アウシュビッツとか地雷関係とか9.11とか。
で、私は去年の夏に、広島原爆ドームへ行ってるから、記憶も繊細で、すごく比較しやすかったし、結論から言うと、「「長崎良い!!」」ってなった。
長崎の原爆資料館、正直、広島よりずっっっと良い。原爆といったら広島で、あっちへいく人の方が圧倒的に多いと思うけど、もう良すぎた。
平和公園の像も大きくて顔が優しくて、思った以上に迫力あってよかった。原爆資料館は、建物全体が、現代アートみたい。建築物そのものの形状が面白かったし、何より展示の仕方が凄くよかった。展示物の置き方が、ハイブランドのディスプレイみたいで、大切に扱っているのが伝わったし、原爆の残酷さだけじゃなくて、原爆そのものを客観的に、多面的に展示する姿勢が素晴らしかった。
広島は、”原爆酷かった”っていう思いばっかり来るから、気持ち悪くなる。ディスプレイも生々しい。剥がれた皮膚や建物、ボロボロの道具…。想像通りの嫌な感じ。一方長崎は、そういうの以外にも、原爆について多面的に捉えていて、すごいと思ったのが、「開発側で犠牲者になった方々」の展示があったこと。
こういう工夫って、なかなかできないんじゃないかなあ。レベル高い。広島の方が予算はかけてるけど、デザイナーとかは長崎の方がいいと思った。伝え方の勉強にもなった。

その他、眼鏡橋や四海樓、港町を散歩するなど長崎を味わったけど、どこも赤煉瓦でおしゃれで、異国な、いい街だった。長崎、楽しかった。また行きたい。九州、もっと行ってみたい。九州は、文化がとても良いね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?