就職活動の時に思っていたこと(後編)
前編はこちらから↓
https://note.com/akiyamayoshiyuki/n/n90bfc8a3feb1
秋頃からしゅーかつが本格的に始まり、
色んな企業の説明会や会社見学、工場見学に参加しました。
僕はインターンで感じたことをベースに、
具体的にどんな仕事で製品に対してどんな関わり方ができるのか
という視点で説明員の方に聞いて回りました。
そんな中、ある企業訪問に行った時一緒に行った友人と
話していた時のことでした。
僕は自動車メーカーが第一希望だという話をしていたら友人が
「なんでカメラメーカーは希望しないの?
あんなに写真にハマっているのに、
てか、そんなに自動車とかバイク好きなんだっけ?
確かに色々やってるけど自動車やバイクに愛を感じないよ。
それに周りに影響されて自動車メーカー行こうとしてるんじゃない?」
そう言われた時、僕はドキッとしました。
友人が言ったことがかなり的を得ていたからです。
僕は冒頭に車やバイクいじりをやっていたと言いましたが、
実際に友人のレベルから言うと全然なレベルです。
自分のやっていたことを自動車メーカーに入りたいがために
強引に結びつけただけだと思いました。
もちろん、ハマっていたのは確かです。
でも写真のハマり具合に比べると全然です。
そして、なぜ自動車メーカーに僕が入りたかったのか、
それは周りの多くがそこに行こうとしていたからです。
やっぱり、日本のものづくりは自動車でしょ。
みたいな雰囲気がありました。
自動車メーカー=いい就職
みたいな思い込みがあり、
それに自分も乗っかりたかったのだと思いました。
一方、なぜ僕がカメラメーカーに目を向けなかったのかと言うと、
やっぱり、周りに流されていたからです。
機械系の学生からすると、
家電メーカーや光学メーカーといった企業は
機械系出身の学生が活躍するところではないというイメージがあり、
あまり人気がなく、希望する学生が少ない傾向がありました。
(実際は全くそんなことはないので、かなり偏見です笑)
それもあり、僕も視野に入れていませんでした。
しかし、その友人の一言をきっかけに
その選択肢も考えるようになりました。
光学機器メーカーを調べていったんですが、
その中でも当時のキヤノンはカメラメーカーとしても
企業経営としてもすごい存在感がある会社でした。
使っていた一眼レフもキヤノンだったということもあり、
キヤノンがいいと思いキヤノンを第一希望としました。
研究室のOBの方にもキヤノンに行った方がいたので
その方にもお話を聞いたり、説明会にも足を運んだりして
キヤノンの中身がわかってきました。
そして、僕はキヤノンの採用試験を受けました。
最初にエントリーシートを提出するのですが、
その中にこういう趣旨の文章を書いたと思います。
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私が御社を希望したのは、ユーザーの感性に影響を与える
仕事をしたいと思ったからです。
私は趣味の写真を通じて日々の視点や考え方、感じ方を
変えることができました。
私は自分が携わった製品をユーザーに使ってもらって、
この体験をしてもらいたいのです。
この体験は僕の人生を変えるようなものだと言っても
過言ではないと思います。
私が体験したように感性を刺激され、日々の景色が
変わるような製品を世の中に送り出してユーザーに
もっと心を豊かになってもらえたらと思っています。
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そして、面接でもこの内容の希望動機を説明して
無事合格することができました。
ここから僕の技術者生活が始まったのです。
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