「正しい使い方」(詩)
私は 私を 正しくあつかわなきゃいけない
名もない頃からの付き合いだけど
笑い流すのじゃいけないときは
きちんと口をふさいでやって
涙でだます場合にだって 間を大切に
隙をみつけたら全力で逃げ出して
私は私の正しさで生きていかなくちゃ
潰していい爪先はない 予備もない
水の中で吐き出す呼気さえ
手放すだけではない
足りないものには声を上げて
だけど 分け合うことで より満ちることも知っていて
こわがらないで
こだわらないで
淡々と
私を使えばいい
ただし 私にとって
誠実に そして たまらなく正しい使い方を
誰よりも楽しんで
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