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詩、誌、氏

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詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。
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2022年9月の記事一覧

「宇宙の部屋のドアの外は」(詩)

子どもたちが入ってくると わたしの部屋は少し明るくなる ちょっとあつくもなる 細かい砂埃が…

とし総子
1年前
9

「かすむ果て」(詩)

宇宙のなれの果て かみさまのつめさきは 色をもつほど 時を重ね 愛をしってしまうところまで…

とし総子
1年前
13

「合わせ手のあいだより」(詩)

どうぞ 水の母へ 月の姉へ 風の兄へ 土の父へ そしてまわりを包み込む 空へ 感謝を この今に…

とし総子
1年前
8

「はじまる」(詩)

はじまるよ、と声がする 遠くて 明るい 青を透かして どこか 端は消えてしまう はじまるよ…

とし総子
1年前
4

「口をくくる」(詩)

終わった瞬間が はじまった瞬間ならば 永遠にくたばった いくつもの思い出は 粉々になって 砂…

とし総子
1年前
7

「予感」(詩)

いつも 私は 予感に苛まれている いいことも 恐ろしいことも 平等にやってくるというけれど …

とし総子
1年前
7

「たゆまぬ かえり路」(詩)

たましいが  体を放り出して 沈んでいくような 感覚だった ほんのひと息 吸い込んだ空気に 私が含んだのは 私の奥底に横たわる 未来と同じ匂いのするものだった いつか いつの日か ここへかえると知る たましいの 呼びかけは だから いつも 胸内で木霊する

「あらなみ」(詩)

死にたいを煮詰めて すこぶる明るく 気を高ぶらせるくらい 上向きの声をあげる 新しい道を 不…

とし総子
1年前
6

「私のとなりはあけられます」(詩)

私には 希望より 絶望のほうがなじむ 肌は呼吸で その匂いを知っている 私は視界の暗さで …

とし総子
1年前
5

「ありがとう」(詩)

死にたくなる毎日に 感謝を 朝の体を重くする悪夢にも感謝を 私に正しい認識を ありがとう …

とし総子
1年前
4

「かみさま」(詩)

かみさま かみさま かみさま どうか 感謝を そばに置いてください 誰の望みも 遠かれ早かれ…

とし総子
1年前
5

「正しいを生きる」 (詩)

私が 私に何を言っても ちっとも私は耳をかさない 私の言うことが 正しいと 分かっているの…

とし総子
1年前
8

「次の嵐は」「落ちた」(詩)

【次の嵐は】 嵐のあとの 静けさが 恐い 次は何が 起こるのか じわじわと 足の裏から不…

とし総子
1年前
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