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「私のとなりはあけられます」(詩)

私には 希望より 絶望のほうがなじむ
肌は呼吸で その匂いを知っている
私は視界の暗さで 訪れを知る
やぁ いらっしゃい
今日はいつまでいられるの
旧友をもてなす気持ちで 席をつめる
それに馴染まないのは
絶望のほうで
細い指をためらわせ
静かすぎる空間を生む
居たいのなら 
居たいだけ どうぞ
いつかはその 染まらない顔に
主が 走ることもありますか

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