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「あらなみ」(詩)

死にたいを煮詰めて
すこぶる明るく
気を高ぶらせるくらい
上向きの声をあげる
新しい道を
不安を振り回しながら進みだそうとする
足先は勇ましいのに
足の根っこは 震えを大きくして
どうにか転べと願っている
たしかなものを
私は選べない
私は振り子
あれとこれ
それとはまた別のあれを
行ったり 来たり
たちまち暗雲につっこんで
笑った勢いで 飛び立とうとする
あなたに伸ばしかけた 手は
いつも
しずかすぎて 誰も知らない
私は 
あしたも また
ぐずりながら 起き上がる
丸め込んだ夢に体は重くても
私はひとりで起き上がる

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