百人一首ツイノベ解説 #020
人魚が海底の岩に座り、別の人魚に話しかけています。「私も昔は人間だったのよ。学生のころは先生のことが好きで、だけど、身分違いの恋だったから、諦めるしかなかったのよね。だから、先生の元へと駆け出さないように、声を上げて泣かないように、私は人魚になろうと思ったの」 #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 9, 2018
No.170 微睡む人魚(百景 20番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 9, 2018
元良親王
和歌
「わびぬれば 今はた同じ 難波なる 身をつくしても 逢はむとぞ思う」
歌意
「つらい恋で苦しんでいるので、今はもうこの身が滅んだも同じ。難波の海の澪標のように、身を滅ぼしてもあなたに逢いたい」#百人一首ツイノベ
とても好きな和歌。身を滅ぼしてもあなたに逢いたいと焦がれる様子が人魚に思えた。大切な人の元へ駆け出さないように、声を出して泣かないように。最悪、「いつでも泡になれる」といった諦めにも似た前向きさを携えて。
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652