百人一首ツイノベ解説 #027
長らくの間、物置小屋として使われていた旧校舎を取り壊すことになった。机の片付けをしていると、彫刻刀で彫られた不器用な文字が目に入る。「あなたはまだそこにいますか?」言葉の意図は分からないけれど、その文字から哀しみを感じた。ここにいるよと、知らない誰かに返事をした #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 16, 2018
No.177 誰かの言葉(百景 27番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 16, 2018
中納言兼輔
和歌
「みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」
歌意
「湧き流れて行く泉川の名のように、いつ見たわけでもないのに、なぜお逢いしたことのないあなたを愛しく思うのだろう」#百人一首ツイノべ
今はもうなくなってしまったものに思いを馳せる。昨今の情勢でいくつものお店が潰れてしまった。確かに思い出があったはずなのに、閉店してすぐに「あれ、ここってなんのお店だっけ?」と忘れてしまう。そんなもんだって思いながらも、そんなものなかなって悲しくなる。
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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