百人一首ツイノベ解説 #011
あなたと再会するために、罪を償うために、私は辺境の島で明けない夜を過ごしています。渡り鳥が私を見つけてくれることを祈っています。海に浮かぶ漁り火よ。願わくば彼に伝えてください。私はここにいます。私はここにいます。おばあさんになるころには、あなたに会えるでしょうか #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) December 11, 2016
No.161 流れる(百景 11番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) December 11, 2016
参議篁
和歌
「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出ぬと 人には告げよ 海女の釣り船」
歌意
「私は大海原の数え切れない島々を目指して舟を漕ぎ出してしまった。漁師の釣り舟よ、都にいるあの人にそう伝えておくれ」#百人一首ツイノベ
米津玄師の『海と山椒魚』を聴きながら書いたツイノベ。彼女が何の罪を犯したのか。いつまで辺境の島にいるのか。漁り火という不確かなものにさえ縋らないといけない彼女の心境を思う。
今、この瞬間、どこかの誰かがアパートの一室で自殺をしている。どこかの川で水が流れている。そういった「終わっていくもの」と同じ感覚になって寂しくなる。
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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