Akira Kato / 加藤 彰@『即興型ディベートの教科書』著者

ディベート教育実践家 / 東京大学英語ディベート部OBOG会顧問、九州大学学術研究者、跡見学園女子大学講師、外務省文科省後援の国際大会審査委員長、全国大会優勝・審査委員長 / "ディベート力"を通じて理不尽さを0に / 三足の草鞋(会社員x研究者x教育者)/ SDGs

Akira Kato / 加藤 彰@『即興型ディベートの教科書』著者

ディベート教育実践家 / 東京大学英語ディベート部OBOG会顧問、九州大学学術研究者、跡見学園女子大学講師、外務省文科省後援の国際大会審査委員長、全国大会優勝・審査委員長 / "ディベート力"を通じて理不尽さを0に / 三足の草鞋(会社員x研究者x教育者)/ SDGs

    最近の記事

    [即興型ディベートニュース速報] 2つの世界大会で歴史が動いた

    2021年は色々なニュースがありましたが、即興型ディベートの世界では歴史に新たな1ページが刻まれました。 高校生世界大会で、日本史上初となる決勝トーナメント進出 大学生世界大会で、日本史上初となる(全体での)決勝トーナメント進出・準々決勝進出 となりました。正確な記録を可能な限り追ったところ、高校生世界大会は、2007年の初派遣から14年の歴史の中で初、大学生世界大会は約20年の歴史の中で初となります。おめでとうございます。 要因は複合的ですし、どれかに断定することは

      • 『世界のグローバルリーダーが使いこなす交渉の秘訣』を読んで 交渉×ディベートに想いを寄せてみた

        丸善で平積みされていた『世界のグローバルリーダーが使いこなす交渉の秘訣』。大前研一氏が学長を務めるビジネス・ブレークスルー大学の准教授の竹村さんの著書で、読んでみたところぐっと引き込まれました。(実はある書店では拙書と隣に置かれていたらしく、光栄すぎてぜひこの目で見たかったです…) 0.本の雑感交渉のイロハを解説し、国ごとの交渉の傾向を一通り見た後に、交渉テクニックを具体的な事例を交えながら解説しており、とても読み応えがあります。グローバルのビジネスパーソンのシーンではもち

        • 「ライフピボット」を読みながら三足の草鞋のキャリアを振り返ってみた

          『ライフピボット』という本を黒田悠介さんが出されました。実は大学時代にキャリアカウンセラーでお世話になったというご縁もあり、ずっと気になっていたこの本を手に取ってみたところ、とても示唆に富みました。ついつい、何度か読み返してしまいました。 今回は、本で挙げられていて特に私に刺さった3つのポイントと自分のキャリアを紐づけて、書いてみたいと思います。感想文のようで恐縮ですがぜひ。 1.人的ネットワークやコミュニティの重要性 -「初めて人と会う際の2つの諦め」から始めてみるこの

          • NO YOUTH NO JAPAN × ディベートに挑戦してみた (社会課題(SDGs)教育としてのディベート実践例)

            こんにちは!「1億総ディベート時代」を目指して活動しているディベート教育実践家の加藤彰です。コロナ禍で、ディベートに限らず教育関係者の皆様は苦労されているとよく聞きます。デジタルデバイドへの対応、「コロナ疲れ」の最小化、教材の大幅な加筆やコンテンツの変更等色々あるかと思いますが、私なりの理解では特にディベート教育では「目的に立ち戻ること」が特に重要になったと思います。特にディベートは、その効用が広いが故にいろいろなデザインがそもそも可能ですが、改めて目的に応じて「ここだけは抑

            即興型ディベーターが調査型ディベートの大会で初めて審査員してみました

            はじめに 10年以上即興型ディベートを行っていたのですが、先日初めて調査型ディベートの国際大会の審査員を務めさせていただきました。記念日ですね。迎え入れてくださった日本語ディベート国際大会の関係者の皆様、ありがとうございました! 詳細はこちら。日本国内外で日本語教育の教育者/参加者によってオンラインで行われました。 http://ndi.jp/ https://www.kandagaigo.ac.jp/kuis/news/131675/ 議題は「救急車を有料化すべき」でし

            『即興型ディベートの教科書 ~東大で培った瞬時に考えて伝えるテクニック』出版しました

            ありがたいことに、先日あさ出版さまから即興型ディベートの教科書を出版致しました! 広さでは日本トップの書店(ジュンク堂書店池袋本店、丸善丸の内本店など)でも目立つように置かれていたり、平積みされているとのことで、この4連休にお手に取って頂いた方も多いようです。ありがとうございます! 平積みもそうですし、正直ディベートがここまで全国の本屋(北海道、大阪などでも"目撃情報"を頂戴しました)で並んでいるのは感動しています。夢のようで。。。 さらにうれしいことに、コメントとして

            ディベートを活用したSDGs教育の実践例

            国連が制定したSDGs。日本においては"PPAP"でのマーケティングでも話題になりました。 教育現場でも「なぜ」やるのか?という話ではなく、「どう」やるのか?で多くの方が悩まれ始めていると聞いています。 もちろん、誰に対して行うのか、時間がどれくらい設けられるのか、等諸々条件によって大きく左右されますが、 私が大学で行っている1~2コマ(≒90分~180分)ではどのような工夫をしているか、ご共有することで皆様のご参考になれば幸いです。 まず前段では、「なぜSDGs教育にディ

            即興型ディベート 世界最強豪校での2人の挑戦 ~河野周教諭 × 加藤彰コーチ~

            日本の高校生ディベートを世界レベルに少しでも近づけるためには、自身の成長が不可欠だと思い、即興型ディベートの世界最強豪校であるシドニー大学のディベート部の門を叩いた河野周教諭。大会の出場のためには部内の「トライアウト」を通過する必要があるのですが、その壁は厚く、加藤彰にコーチを依頼しました。2人の挑戦の結果、なんと倍率約5倍のトライアウトを見事通過! この記事では、「ディベート教育」「ディベートコーチ」の事例を公開します。今後日本ディベート教育の発展の一助になれば嬉しいとい

            色々な人と協力することが増える時代だからこそ、「ディベート力」を鍛えよう

            こんにちは、加藤です。この前、九州大学で「文理融合教育」をテーマにしたシンポジウムにパネリストとして登壇したのですが、その時の議論や他の人たちと話している中で、考えがまとまってきたのでシェアします! ・最近、色々な人が集まって協力し、特定の目的を達成するための動きが多くなっています (文理/学部等の壁を横断する共同研究、SDGs等の社会課題解決のための産官学プロジェクト等…特に、最近は技術の発展に伴い、AI×人権のようなテーマも台頭したり、自治体も「デジタル化」「スマートシ

            3分で分かる即興型ディベート

            こんにちは、2020年もどうぞよろしくお願いします。 本日は即興型ディベートの概要をご紹介します。3分で分かるように1枚のスライドにまとめてみました。議題が出て、最短では15分後に試合を開始する競技です。チームメイトと協力して勝ちを狙う即興型ディベートは、世界中で行われています。 イメージがわきづらい、という方はアニメの動画を見てみてください。(私も監修という立場で制作チームの1員です!) 例えば、こちらは「令和の時代に、年賀状は送るべき?」というものです。ディベートア

            ディベートはどのような授業で使われているのか?

            こんばんは、加藤です。 最近、授業でディベートを導入することを考えているものの、うちは向いているのでしょうか、というようなご質問を受けることが増えてきました。(「ディベートコンサルタント」という肩書の影響もあるのかもしれません、うれしい限りです。)実際、ディベートはどのような授業で取り入れられているのでしょうか? この記事でもご紹介した通りですが、ディベートはインプットとしての知識、プロセスとしての思考力、アウトプットとしてのプレゼン力の3つが身に付きやすいと思っています

            ディベートのYouTubeアニメに注目している話

            今、ディベートのYouTubeアニメに注目しています。 見るほうが早いと思いますので、こちらから。 https://www.youtube.com/watch?v=Tg-t57Wb5yA 1.そもそも「ディベート普及」の取り組みとして面白い ディベートは一時期「論破」「言い合い」「いちゃもん」のようなネガティブなイメージもありましたが、実際は相手の話に耳を傾け、自分の「イイタイコト」をスピーディに考え、論理だけではなく感情にも訴求する知的スポーツです。 この普及のために、

            ディベートで一番今役に立っているのは、「ホリゾンタル思考」かもしれない

            「ホリゾンタル思考」とは、相手が何を言ってくるかを起点に考える思考法のこと。 私はディベートで身につくこの思考法を、このように定義しています。 ディベートは、肯定側・否定側にわかれ、第三者を論理的・感情的に説得する知的スポーツです。「反論」ということがお互いのチームが可能なため、「強い主張」を考えなくてはなりません。そのような構図から、必然的に「相手のチームは何を言ってくるのか?」ということをチームメンバーと協力して考えないといけないのです。 少し柔らかいテーマを例にと

            AIによるディベートは、世界トップディベーターとの試合で感情も揺さぶる

            つい先日、AIが世界トップディベーターとの試合を行ったことはご存知でしょうか?IBMの「Project Debate」では、過去にイスラエルのトップディベーターとAIが対戦し、AIが勝利したことから話題になりました。ではその次は、ということで世界大会準優勝、ヨーロッパ大会優勝等輝かしい成績を残している世界トップディベーターとの試合が行われました。 動画はこちら。 https://www.youtube.com/watch?v=m3u-1yttrVw 多くのディベート経験者

            即興型ディベートで身につくのは、「ドア・オープン力」では?

            即興型ディベートで身につく力とは結局何なのでしょうか? 私は一言で申しますと、「ドア・オープン力」なのではないかとお話しさせて頂いております。大学での勉強はもちろん、民間企業、官公庁、NPO/NGO、研究機関等どのようなセクターで働くにしろ、フリーランスとして働くにしろ、幅広く個人の可能性の扉を開けてくれることがその由来です。 私は、大学での研究の一環で国内外の多くの即興型ディベート経験者の進路や身についた能力に関して研究しています。(過去には学会発表もしています。)主に

            "三足の草鞋"のすすめ

            今回はディベートの話ではなく、ライフスタイルに関して書きたいと思います。 私は"三足の草鞋"をはいています。「即興型ディベートの専門家」としてnoteでは発信させていただいておりますのでなんのお話か、と思われるかもしれません。実際は、普段は民間企業でコンサルタントとして働いているので、「コンサルタント」、「研究者」、「教育者」という形になるかと思います。 後者の「研究者」、「教育者」を横断しているのは即興型ディベートが一つとなります。ただ実はそれだけではなく、サステナビリ