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ケイトマーフィーのLISTENを読みました。

この本、今売れているそうです。
傾聴に関する内容なのですが、いかに普段私たちって話を聞いていないかって内容で、SNSとかネット社会において、自分が話したい事ばっか話すし、自分が聞きたいことしか聞かないって傾向になってきているけど、他人の話を聞く、傾聴というのは物凄く重要なことなのだって内容でした。

これ、読んでいてギクッってなってしまったのが、
「私たちは人が話をしているとき、次に自分が何を話すかを考えているので、驚くほどけっこう人の話を聞き流している」
という部分。
なんで人が話をしているときに、自分の話す内容を考えているかというと、やっぱり人間て社会的な動物なので、バカに思われないように次の話を考えていないと不安になるそう。カッコイイことを言いたい、ちゃんとした返答をしたいって思いすぎている。
でも、相手の話をしっかりと聞いて、まずしっかりと受け止めてから、間を置いてもいいので、しっかりと考えてから返答を始めても、バカに思われないし、その方がちゃんとした返答ができる確率が上がる。
相手が話しているときは自分の話すスイッチをまず切って、聞くスイッチに切り替えましょうってことらしいです。
人が言いたいことがあるなら、それが言い終わるまでちゃんと聞きましょうってこと。

あと、基本は人間て自分の話を聞いてほしいって欲求があるので、相手のターンが終わったら自分も!と思ってしまうしね。

世間には話し方、伝え方に関する本が沢山あるけれど、コミュニケーションは双方向なので、話すだけではなくて、聞くことも訓練しないと上手くならないし、できない。
相手の話をちゃんと聞くって、別に相手の唇が動くのを止めるまで我慢して、自分が話せるようになるまで礼儀正しく待つことではなくって。
話を聞くとは相手に関心を持つことだし、相手がどんな表情や感情で何を伝えたいかに関心を持とうとすると、相手の顔をしっかり見て、目を合わせていないと、情報をしっかりキャッチできない。スマホを見ながらとか、よそ見しながらは無理。
もーとにかく
「心から好奇心を持ち、注意深く聞く」
ってのが大事なんですね…
面白い話し方や伝わりやすい説明の仕方にばかり意識がいってしまうけれど、相手の話をしっかりと聞くことも意識しなければなーとつくづく思いました。。

それで、聞くことをしたら何かいいことがあるのかってことなんだけど、これ、へぇ〜って思ったんですが、「心理的安全性」が生まれるんだそうです。言葉を遮られたり、非難されたり、バカにされたりする心配をせずに、私はあなたを受け入れていますよ〜っていう安心感とか、リラックスできる状態を相手に与えることができるそうです。
会社とか組織とか家族間とかで、お互い傾聴のスキルが高いと、心理的安全性が生まれて、沢山コミュニケーションが活発になって、情報やアイデアを交換しやすい雰囲気ができるそうです。

自分の優れたトーク力で相手が楽しんでくれている状態を目指すのではなくって、自分の話も相手が興味をもって聞いてくれるし、相手の話も自分は興味をもって聞いてくれて、心を開いた状態でお互いコミュニケーションするには、
とにかく、まず相手の話をしっかりと聞こう!ってのを試してみたいなぁーと感じました。

本屋で見た時、辞書並みに分厚いのでギョッとしたのですが、文字が大きいので、思ったよりボリュームないし、内容が面白いのでサクサク読めました。

よかったら読んでみて下さい。

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