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世界、もしくは、自分と他者の境界はどこにある?

先日、お台場にあるチームラボボーダレスに行ってきました。

チームラボの作品はこれまでにも何度か見てきていて、その作品群のメッセージにもともと強く共感してたんです。

そして満を持して、いざ、お台場へ。

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今日は、チームラボボーダレスの作品群の裏にある「問い」とそのアウトプットについて学んだことをシェアします。




✅境界をつくっているのは僕らの認識


チームラボは、デジタルと実空間を融合させたような作品を得意とするデジタルアート集団。

そしてお台場にあるチームラボボーダレスは、HPの説明によると、

チームラボボーダレスは、アートコレクティブ・チームラボの境界のないアート群による「地図のないミュージアム」。


地図のないミュージアムっていいキャッチコピーですよね。


チームラボを知らないという人でも作品の写真は見たことあるかと思います。

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壁に映し出された作品群は、壁伝いで移動したり、別の作品と重なったり、鑑賞者に反応したりしてとにかくダイナミック。(写真だとわかりづらいですが、知らなかったら動画とか見てみてください。)


名前からもわかる様にテーマになっているのは「ボーダレス」。境界がないアート群を通してそれを伝えているんですね。

ただのインスタ映え美術館じゃないんですよ。


この「ボーダレス」はチームラボとしての活動の中でひとつ大きなテーマになっているものみたいです。チームラボ代表の猪子寿之さんはこんなコメントもしています。

この世界っていうのは連続的なんだけど、人は認識する時に切り取って認識する。だから、認識が境界を生んでいる。例えば、地球と宇宙に境界はないんだけど、地球って言った瞬間に境界を作って切り取る。だから言葉にするというのは、人間が意識によって境界を作り、切り取っている。境界を作って切り取らないと人は理解できない。なぜなら多分アホだから。アホだから境界を作り認識する

それ(作品)を通して、少しでも何か世界が連続していること、もしくは自分が他者と連続していることが美しいと思うような体験を作れたら。少しでも分断ではない方向に価値観が進めばいいとほんの少し思う

(強調引用:yahoo news)


作品と作品の境界をなくし、作品と鑑賞者の境界も曖昧にしていくことの裏にはこんな想いがあったのですね。

ここから読み取るに、チームラボの活動(作品)の根幹にある「問い」は、


「世界、もしくは、自分と他者の境界はどこにあるのか?」


というようなものなのかなと僕は思いました。
この問いがあったからこそ、「境界は無くて、世界は連続的」だという仮説が生まれ、「世界が分断されている(境界がある)のは人間がそう認識するから」であると結論づけているのかなと。そして、そのメッセージが作品に表れています。

想像ですけど。違ったらごめんなさい。



アウトプットとしては、テクノロジーの力が強いなーと思いました。従来の絵画のようなアートではなかなか難しかったことを実現させているのはデジタルならでは、という感じ。

アートが動き回ってしまう中で作品の解説をスマホアプリと連動させているのも(今となっては斬新に見えないかもしれませんが)革新的だなと。

作品が自分の近くにくるとアプリ上で作品の解説が見れる様になるのですが、

「あ、近くにこの作品来てるみたい!どこ!?」
とか、

「よし、さっきみたあの作品(動物たちの御一行とかが歩いてるんですよ)の解説見たいから、あいつら探そう!」
とか、


およそ美術館で聞いたことのないセリフがでてくる体験をつくっているのはさすがだなと。



一方で、作品と鑑賞者の境界を曖昧にするという点では、お台場にある作品群の中ではあまり感じとれませんでした。あくまで個人的な感想ですが。


もっと自分自身の行動がそのまま他者から見たらアートに見える、それを見てる人すらも別の人にはアートに見える、くらいの入れ子構造(というよりむしろメビウスの輪みたいにどっちが裏かわからない構造)になってくるとより没入感を感じとれるのかな、とか。


って思ってたらどうやらチームラボの最近の作品ではそういうのもあるみたいですね。早く見たい。



ということで、今回の「問いのデザインを学ぶ」では、チームラボボーダレスの「問い」を学んでみました。少しでも思ったことあればぜひコメントを。待ってます。



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追記2020.10.28 「秋のイギリス編」追加しました!

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