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某大手メーカー50歳 管理職。趣味である読書、釣り、散歩のほか、第二の人生めざしてプロ…

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某大手メーカー50歳 管理職。趣味である読書、釣り、散歩のほか、第二の人生めざしてプログラミング猛勉強中。「こうなりたいと思う自分に、いま、なるのだ。いま行動せよ。どんな時も人目を気にしないように努めれば常にそうできるようになる」~ラルフ・ウォルドー・エマソン「自己信頼」より~

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2022年 年初の想い

50歳をすぎ、はじめてのSNSを始めよう。Twitterにも登録し、最近はやりの(?)noteにも登録。50歳のおやじでも、日本に、いや、世界にも発信していけるような大きな夢を描きながら、日々、一歩ずつ進んでいこう。 数年後、あの親父、50歳すぎてからSNSデビューしたらしいけど、なかなか頑張っているじゃん、とか、なかなか面白いこと書いている親父がいるよって、小さな噂が立つくらいのことになっていれば、ひとまずの成功として。 大手メーカーの管理職をやっている。世間で知られた

    • 名誉と尊厳を、ある日突然失った時のために

      2010年の「大阪地検フロッピーディスク証拠改ざん事件」で逮捕された大阪地検元特捜部長・大坪弘道氏の獄中手記(勾留百二十日  特捜部長はなぜ逮捕されたか)を、十年ぶりに再読した。 特捜部長という”名誉”ある立場から、一転、牢獄の囚人となった人間の克明な記録である。事件や裁判そのものよりも、この記録における著者の心の動き、拘置所での処世は、誰もが遭遇する可能性のある人生の暗転における大きな参考となると感じた。 独房の中で、著者は中村天風、瀬島龍三らの書物の言葉に動かされ、不

      • 「夜明けを待つ」 (佐々 涼子) を読んで

        2年ぶりにnoteを書くことに決めた。書かずにはいられない本に出合ったため。佐々涼子さんの「夜明けを待つ」を読んだ。内容は他の方々の記事や書評、Amazonを参照いただきたいが、一言で表せば、心を揺さぶられ、言葉の力を感じ、自分の生き方を考えさせられる一冊であった。この書物に出会えたことを幸せだと感じた 著者の作品は10年以上前に読んだ「エンジェルフライト」以来であったが、本作品に収められた数々のエッセイ、ルポルタージュから、著者の優しさ、強さ、弱さ、そして、一人の女性・母

        • 「生きる意義」と「生きる意味」

          精神科医の泉谷閑示さんの著書「仕事なんか生きがいにするな」は、人間らしい生き方を考える、新たな視点を与えてくれます。私たちは、日頃、頭で損得勘定を考え、生きる意義(価値)を大切にしている一方、心による感覚や感情の喜びによって捉えられる生きる意味をないがしろにしているのではないか。そして、そうした生きる意味を感じるためは、何でもないように見える「日常」こそが、重要な鍵を握るといっています。 現代人は、「いつでも有意義に過ごすべきだ」と思い込む一種の有意義病にかかっているという

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        2022年 年初の想い

          「道しるべ」は人生の道しるべ

          「道しるべ」は、スウェーデン出身の第二代 国連事務総長 ダグ・ハマーショルドが書き綴った心の日記です。ハマーショルドは1961年にコンゴでの和平ミッション遂行中、搭乗機が墜落して事故死するまで国連事務総長を務め、後にノーベル平和賞を受賞しています。ライフネット生命創業者で、立命館アジア太平洋大学学長でもある出口治明さんも紹介されています 国連事務総長という表舞台の陰で、彼は孤独に包まれながら、この日記の中で自分の見つめ、悩み、苦しみ、そして、自身と対話をしています。この本は

          「道しるべ」は人生の道しるべ

          「普通がいい」という病

          講談社現代新書の同タイトルの本を読みました。筆者は若いころ精神科医の職を離れ、自分の人生を「未知の運命に向かって開いてみたい」という思いで、パリに音楽留学生として渡仏した経験をもちます。そこで、日仏の人生観の違いを感じたとのこと。 10章の小編から成っており、古今東西の様々な哲学者、神学者、童話等からの引用が含まれ、難解な個所がいくつかあります。ただし、9章(小路を行く~マイノリティを生きる)、および10章(螺旋の旅路~自分を求め、自分を手放す)はこの本のハイライトであり、

          「普通がいい」という病

          瀬戸内寂聴さんの生涯

          昨年亡くなられた瀬戸内寂聴さんの追悼本が書店に並んでいます。過去のエッセイやインタビュー記事からの言葉を寄せ集めた本が良く売られています。私も何冊か持っていて、そのたびに心に染み入る言葉や生きる勇気を受け取るのですが、ご本人はどのような生涯であったのかと、ふと思うことがありました。 1963年に女流文学賞を受賞した私小説『夏の終わり』を読めば、その答えが見つかります。主人公の知子を中心に、複雑な男女の関わり合い、そして最愛の4歳の娘との別れとその後の娘に対する気持ちのうつり

          瀬戸内寂聴さんの生涯

          今を生きる「灯をともす言葉」

          月刊誌「暮らしの手帳」の初代編集長 花森安治さんの言葉です。言葉が人の心を変えることがある。同じものを違う角度から光を当てることで、今まで見えていなかった像が浮かび上がることがある。そんな思いにひたれる言葉です。年始に魂が洗われる気持ちになれます。「灯をともす言葉」より。

          今を生きる「灯をともす言葉」

          「人生論としての読書論」

          noteを利用されている方は、読書家の方も多いですね。私自身は、それほど量を読んでいるわけではありませんが、読んで気になった個所や、いつまでも心にしまっておきたい部分は、該当ページをコピーして、線を引いて、自分のノートに糊で貼っています。こうすることで、例えば、数年後に見返したときに、当時、何に自分が興味を持ち、あるいは、何に自分は悩み苦しんでいたかがよみがえってくるからです。 いままで、読書論に関する書物は読んできたのですが、一番、腹落ちしたのはタイトルの本でした。何がよ

          「人生論としての読書論」

          マーケティング本は実践に使えるのか?

          私は大手メーカーの商品企画(新製品を考案し市場に送り出す)を10年以上担当しています。その間、多くのマーケティング関連の書籍や教科書を読んできましたし、いくつかを実践で使えないかと試しもしてきました。 私なりの結論として、”あまり使えない” という感触を持っていました。いくつか理由はありますが、例えばこんな感じでしょうか。 目の前の状況と、本で書かれている条件(市場、製品カテゴリ、顧客層)が異なる 本に書かれていない現実の問題が起きた時に対処できない。もしくは、対処する

          マーケティング本は実践に使えるのか?

          「もしも一年後、この世にいないとしたら。」

          この手の書籍はここ数年間の間によく見るようになった。人生に期限があり、いつこの世から去るか分からないことを前提にして、自分の人生において大切なことは何かを考え直す。自分が本当にやりたいことは何かを自分の心を見つめて再発見し、その実現のための準備を優先して生きていくことを提案していく。 この本の著者はがん患者の精神的ケアを担う現役の医師である。本の随所には、人生に真正面から向かい合った患者、もしくは向かい合えなかった患者とのやり取りが示されているが、それだけでなく、著者本人の

          「もしも一年後、この世にいないとしたら。」