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英語が聞き取れない理由はリズムの違い!?日本語と英語の決定的違いについて解説します。-機能語と内容語編-

こんにちは、今回は英語の聞き取り、リスニングに関してのお話です。英語が聞き取れないのは日本語とリズムの取り方が違うということを取り上げ、そのリズムの取り方が異なる要因を作るのは英語発音に置ける3つのルールだと前回の記事では説明しました。

その三つのルールとは

• フォニックスの発音
• ストレスアクセント
• 機能語と内容語


です。


本稿ではこの3つのルールの一つ、機能語と内容語に関して詳しく解説していこうと思います。

先に結論だけいうと英語の文章を声に出して読む際は、それぞれの品詞に強弱をつけて発音しています。
伝えたい単語は強くはっきりと読み、間を繋いだり意味を補足する単語は弱く読むと言うルールがあります。


強く読む単語は内容語といい、弱く読む単語を機能語と呼びます。
これも英語を真剣に学ぶ上では必須事項です。単語の役割のことをよくわかっていない英語学習者はこの機会に機能語、内容語について知ってほしいと思います。


1. 機能語、内容語ってそもそも何?

英語の品詞は役割が2種類に分かれています。

どう分かれているかというと


単体で意味をはっきりともつ品詞と
単体では意味が成立していない品詞です。

他の言葉で言うと

内容(意味が詰まってる)をもつ品詞
機能(情報を付け足す)を加える品詞です。


これまで紹介してきたフォニックス、ストレスアクセントにもこの分類分けは大きく関わっていいます。

結論を先に言うと内容語に当たる品詞に基本的にストレスアクセントを乗せて、その品詞のアクセント箇所のフォニックス母音をはっきり強く発音します。
そして機能語に当たる品詞は基本的にストレスアクセントを乗せないので、全てフォニックスの子音だけで発音するようにします。

このように文を読むと英語らしい発音が完成します。


つまり、フォニックスの発音を知ること。
ストレスアクセントの概念を理解すること。
品詞を内容語、機能語に分類すること。

この3点をセットで覚える必要があると言うことです。



2. 英単語には主役と脇役がある。


内容語というのは意味がはっきりある単語なので、必ずはっきり発音しないと意味が通じません。
それに対して機能語は内容語に意味を補足したり、内容語と内容語を中継する役割の単語なので、仮にはっきり聞き取れなくても伝わる意味に影響は出ないのです。


つまり、文の主役、メインとなるのが内容語
文の脇役、主役を引き立てるのが機能語です。


品詞によりどちらになるかは基本的に決まっているので、暗記してしまった方が早いです。

• 主役になれる品詞
• 脇役扱いの品詞
• 脇役が骨組みを作り、主役は肉つけをする

この順番でそれぞれ解説していきます。


 1. 主役になれる品詞


内容語を一覧にするとこのようになります。
これら内容語のストレスアクセントの部分が軸となり、文全体のリズムを作ります。

ここに五つの例文をあげて考えてみます。

Kids play ball.
The kids play ball.
The kids are playing ball.
The kids are playing with the ball.
The kids have been playing with the ball.

この文の内容語は「kids」「play」「ball」です。

この3つの単語さえきちんと聞こえるように発音すれば、意味は通じます。

下に行くほど単語の数は増えますが、常に内容語の3語が文全体の軸となり、この3つの単語は常に同じリズムで同じ長さで発音します。

どれだけ機能語が増えてもそれは変わらないので、常に3拍子でこの文は読まれます。



 2. 脇役扱いの品詞

機能語を一覧にするとこのようになります。
これら機能語は基本的に子音だけを発音するように読まれ、文全体の流れを作ります。

先ほどの五つの例文をもう一度あげて考えてみます。

Kids play ball.
The kids play ball.
The kids are playing ball.
The kids are playing with the ball.
The kids have been playing with the ball.


この文の機能語は「the」「have」「are」「been」「with」「the」です。

これらの単語は常に内容語とまとめられ一つの塊のように捉えて発音します

つまり内容語に付属することで主役の音をより際立たせるような役割を担います。


機能語の母音は基本的に意図して出さず、子音だけを読もうとすると出てしまうあいまい母音として発音されます。


 3. 脇役が骨組みを作り、主役は肉つけをする


以上のことから主役の内容語は文全体のリズムの軸となり、脇役の機能語はリズムの軸となる内容語の中の塊にまとめられます。


つまり、まず子音の連続部分(機能語と内容語の非ストレスアクセント部分)が文全体の骨組みを作っていて、そこに内容語のストレスアクセント部分が肉つけされることで子音の連続部分が分割されます。


このようにして文全体のリズムが形成されるのです。



おわりに


いかがだったでしょうか?


今回紹介した内容語と機能語は文全体の役割分担を担います


ここまで紹介した各技能を合わせると

内容語に当たる品詞にストレスアクセントを乗せて、その品詞のアクセント箇所のフォニックス母音をはっきり強く発音します。
そして機能語に当たる品詞は基本的にストレスアクセントを乗せないので、全てフォニックスの子音だけで発音するようにします。

このように文を読むと英語らしい発音が完成します。

• フォニックスを覚える(英語の50音表)
• ストレスアクセントの意味を理解する(単語発音の時のルール)
• 内容語、機能語を暗記する(文を読む時のルール)


これら全て英語独自のルールで
3つ全てをしっかり理解することは英語の聞き取り、そして発音する上での必須条件です。


全て日本語にはないルールですので
英語を話すとき、聞くときはこれら3つのルールに頭を切り替えてください。


そうすることであなたのリスニング力、そして他の要素も見違えるほどに改善されるはずです。

では また別の記事で



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