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あたし論

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インクルーシブな社会のための研究・実践をするなかで、考えたことを整理するために書きます。 ※個人の意見であり所属する組織と関係ありません。
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2018年7月の記事一覧

「障害受容」という言葉の身勝手さ

「障害受容」という言葉の身勝手さ

今日は仕事にて専門家の方々とディスカッションをする会。多方面からアドバイスをくださる方々がいることがものすごく心強い。「中」にいるとその中でしか考えられなくなるから、定期的に「外」から違和感を言ってもらえることは超大事。対等に、よりよくするための議論を、まっすぐできる、そういう関係性はわたしをいつも救う。

終了後にお茶をしている時に、「障害受容」という言葉の身勝手さについて話した。
思い出し

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自分に寛容であれると相手にも寛容になれるのではないか説  #グッドドクター

自分に寛容であれると相手にも寛容になれるのではないか説  #グッドドクター

今夜はグッドドクターを視聴。

医師たちの態度に思うことがあり、記しておく。

山崎賢人演じる自閉症スペクトラムの医師が主人公のドラマなのだけど、周りの医師たちが「お前には医者は無理だ」という態度で接する。

みな小児科医であるにもかかわらず、だ。小児科医であれば自閉症のことも学んでいるはず。

なぜ?

この現象は実際にもよく起こっている。私もよく見る。

「支援の対象」であれば、寛容に理解を示

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「それくらい我慢しろよ」の暴力性

どんな時にどんな感情が沸き起こるかはその人によって異なるし、そのレベルも異なる。

同じ状況でも「楽しい」と感じる人もいれば、「辛い」と感じる人もいる。
わたしは知らない人がたくさんいる「パーティー」はものすごく辛いが、それを「楽しい」と感じて毎日パーティーな人もいる。

そんなの当たり前な話かもしれないが、その「当たり前」を忘れた発言はものすごく人を追い込む。

「どのくらい辛いか」は人による。

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